人間不信の少女は狼陛下の花嫁の世界で生きています2【狼陛下の花嫁】 (ページ3)

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48話ページ3

ーーー翌日ーーー

ここはひとつ仕事だと思い、にこやかに…妃らしく……

『おはようございまする、柳方淵殿』(微笑み

先ずは歩みよりから

柳「！……おはようございます…私などに愛想を振り撒かれても一銭の得にもなりませんが？」

『そうですか…私はなるべく貴殿殿に歩みよりをと思いましたが…無駄だったようで』

『ところで、妃にイヤミを言うのは官吏の方の収入にでもなるのですかの？』(真顔

柳(ｿﾞｸｯ(また…)

彼の父親の柳大臣は先々代の王から使えていた実力者…あの一族の影響は大きい……

それに比べて此方は陛下の寵愛だけが頼りのしたっぱ妃…いつ放り出されるかわからない妃なんてとるに足らん

そんな話を老師とした

陛下「A、遅かったな」

『申し訳ありませぬ。老師と話し込んでしまい……』

陛下「何か、面白い話でも聞けたか？」

(ドキン

『いい…え！』

陛下「…A？」

此方は震える手をかくしていう

『いいえ…先日【狼陛下を怖がらんようにする】と言うたので…その努力中でする』

陛下「ｸｽ…そうか」

！…いかんいかん、演技……

今だって狼陛下は臣下に厳しいくせに妃はとことん甘やかそうとする

だが、此方がほしいんはそんなものではなく……