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其の捌 ページ9

尋常じゃない程怯えだしたAを見た子狐は全てを察した

?(……成る程ね、そうゆう事…怖がらせるつもりは無かったんだけど…)

?「あー…A…」

?(色々根深そうだもんね…)

「みつけたぁぁ!さっきはよくもぉぉぉっ…」

子狐がAに声をかけた瞬間、Aを襲った低級の妖がやってきて子狐を崖へ突き落とした

『あっ…狐!!』

「こんどこそくってやる…ふしのからだぁぁ…」

『!!』

Aは咄嗟に肩に乗っていた毛まり鬼を手に掴み、地面へと投げた

『早く逃げて!!』

右腕は毛まり鬼達を投げたから無事だが、自身を庇った左腕は妖に喰われていた

「ああ…やはりうまいぞ!!ふしのからだぁぁ!!」

すると低級の妖の体から悪霊達が乗り出してきて、Aを包み込もうとしてきた

(悪霊達(こいつら)…私から離れてこの妖に吸収させてたのね…っ)

「ヒトリボッチ。ダレニモアイサレナイ」

「ダレニモヒツヨウトサレナイ。バケモノノコドモ」

「ミンナヲフコウニスルバケモノ。イキテチャイケナイコ」

悪霊達の言葉にAは段々と飲み込まれていった

其の仇→←其の漆



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作者名:帽子神 | 作成日時:2020年6月4日 4時

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