其の拾壱 ページ26
善逸「多分、疲れとかが一気に出たんだと思う。熱は高いけどゆっくり眠れば直ぐに良くなるよ」
善逸は子供の姿から大人の姿になっており、Aの身体を布で拭いていた。向かい合う形になってはいるが、Aは震えていた
善逸「大丈夫…汗拭くだけだから」
善逸(うーん…やっぱこの姿だと怯えちゃうかな…でも身体拭くのに子供の姿じゃしにくいし…けど……怯えながらでもすがるように、こうやって握ってくれてるのは少しは信頼されてんのかな…)
善逸にすがるように肩の手に力を込めるAを安心させようと、善逸は頭を撫でた。すると
『……っご…ごめ…な…さい……』
急にAが謝り出した。謝罪の意味がわからない善逸は困惑した
『…言われた…こと……出来な…くて……熱…あること…隠してて……ごめ…なさ…』
その言葉に善逸は一つ溜め息をついた
善逸「いいよ…君にとって隠す事が当たり前だったんだろうし、少しづつで良いから言えるようになろうね?」
善逸(何かこれ…夫婦って言うより親子みたいだなぁ〜…)
『……うん…』
Aは火照った顔を善逸の胸にスリ…と押し付けた
善逸(……まぁいっか。これはこれでかぁいいし♡)
善逸は単純だった
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作者名:帽子神 | 作成日時:2020年6月4日 4時