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其の弐 ページ17
善逸「失せろ」
黒い物は消えていった
善逸「全く…"言霊"程タチ悪いのはないね…」
『…言霊……？』
善逸は言霊について話し出した
善逸「"言霊"には魂がこもる。口にした者の意図は関係なく一度口にしてしまえば言葉は独り歩きし、やがて力を宿した"言葉"となるんだ。その言葉が陽の意味を持つ言霊なら良いけどね。陽の力を宿した言霊は支えとなるから」
善逸はAの体を気遣いながら話す
『陽の力…？』
触られる事に怯えるAに朝のスキンシップと言いながら善逸はAに抱きつく
善逸「ん、解り易く言うなら相手を想いやる気持ちかな。そうゆう気持ちから生まれた言霊は"相手を生かす力"を持つ。逆に…」
Aの首元に黒い手のような物が蔓延っている。それを善逸は握り潰した
善逸「陰の力…つまり"負の感情"から生まれた言霊は容易く相手を傷付け、壊し、殺す」
("負の感情"から生まれた言霊…)
怖がるAを善逸は抱き締め頭を撫でた
善逸「Aは特に陰の力を宿した言霊に捕われ易い
『……あ…あり…がとう…』
Aは顔を赤らめ、眉を下げ感謝を述べた
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作者名：帽子神 | 作成日時：2020年6月4日 4時
