金色の天狐と桜の子【鬼滅の刃】【人外パロ】 (ページ15)

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其の拾肆ページ15

善逸「A…俺の事、怖い…？君の記憶を勝手に視て、君が"何を"されたか解ったうえで君を欲しいって求める俺の事、怖い？」

善逸の言葉に、Aは少し反応した

(ああ…そうだ……彼が私に求める事は結果的に"あの男"と同じ事…なのに、何でかな…怖いと感じてるのは嘘じゃない…けど、自分でも解らない…けど……)

善逸「……っ…」

『……貴方の手は、こんなにも暖かくて優しいから…』

Aは頬に添えられた善逸の手を握った

善逸(震える手で俺の手を握ってくれる…)

『怖いのに…安心しちゃう…"この手"になら触れられても良いと思っちゃうの……』

ガタガタと震えながらもその優しさを求めるA。その姿はあまりにもいじらしく、愛くるしいものだった

善逸はAに顔を近づけた

善逸「A…」

『っ…ゃ……』

善逸「大丈夫、大丈夫だよA…」

Aは目を開き、善逸と見つめ会う

善逸「俺は絶対に君を傷付けない。約束する。誰にも傷付けさせないし、必ず守るよ」

善逸はそのままAの頬をキスをした

善逸「大丈夫…」

『んっ…』

今度はAの唇にキスを落とす。そして口を離した後に善逸はAを優しく抱き締めながら頭を撫でた

善逸(今はここまでかなぁ…凄い震えてるし…まぁ、時間は十分あるし…けど、"百年前"と何も変わっていないな人間(あいつら)は…脆弱が故に、何処までも残虐になれる。神の子であるというのに容赦なく切り捨てる愚かさ…そんな愚か者共の世界になんて、もうこの子は返さないよ)

その瞬間、様々な妖達が"刻が動き出す瞬間"を感じ取っていた

？「………刻が」

？「動き出す…」

？「！」

？「!!」

？「…A……？」