8.亡霊 ページ8
鬼の音がする場所を走り回り、徹底的に鬼を狩り尽くす。そして一つの大きな音がする鬼の元へ向かった
そこには巨大な異形の手だらけの鬼が居た。その手にはあの狐面の少年が捕まっていた
雷の呼吸.弐ノ型…稲魂
一瞬で五連撃を放つ。少年は地面に尻餅をついて私を見上げていた
手鬼「何だァ?お前はァ…お前も鱗滝の弟子か?」
私は鬼に冷たい視線を送り、質問には答えずに刀を構えた
雷の呼吸.壱ノ型…霹靂一閃・六連!
六つの踏み込みの音が一つに重なって辺りに轟く。私の踏み込みの音だ
私は頸が斬れたことを確認し、未だに地面に尻餅をついている少年を見下した
炭治郎side
錆兎と真菰を殺した鬼…!!それに、鱗滝さんの弟子さん達まで…!
冷静を失っていた俺は、簡単に手鬼に捕まってしまった
手鬼「ヒヒッ!このまま四肢をもいでから喰ってやる…!!」
クソッ!!凄い力だ…抜け出せない!!まだ死ぬわけにはいかないんだ…!禰豆子を人に戻すまでは…絶対に!!
すると、その瞬間目の前が光った。気が付くと俺は地面に座り込んでいた
目の前には金髪の長い髪をなびかせ、鬼と向かい合っている子が居た
この子が助けてくれたのか…?
手鬼「何だァ…お前も鱗滝の弟子か?」
手鬼のその質問に金髪の子は答えずに技を放った。その技は目では追えなくて、既に鬼の頸が斬られていた
金髪の子は俺を見下していた
満月を背に移す金髪の子はとても美しく、俺は思わず見惚れてしまった
この瞬間から俺は、この子に惚れていたのだ
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作者名:帽子神 | 作成日時:2020年1月31日 18時