善逸君に成り代わりました【鬼滅の刃】

15.お揃い ページ15

型を習得した日の夜、ﾎﾞﾛｯﾎﾞﾛの私を見て桑島さんは目を丸くした

桑島「いったいどれだけ訓練した…？」

『一応弐〜陸ノ型は習得したよ。けど極めるにはもっと鍛練しないと…』

桑島「たった一日で習得したのか！？」

桑島さんは獪岳に「本当なのか…？」とでも言うように見た

獪岳「事実です。半日で弐〜肆ノ型を習得していたので……」

桑島「( ﾟдﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ」

『…おーい、桑島さ〜ん…？』

桑島「師範と呼ばんか！」( ｀Д´)/←

『はい師範！……じゃなくて！』←

どんな茶番だよ…

桑島「もう習得するとはな…渡すのはもう少し先になるかと思っとったがな…」

『渡す…？』

桑島さんが取り出したのは黄色の布地に白い三角模様が施された羽織だった

そういえばまだ渡されてなかったっけ…？

『…ありがとう……』

貰うことに少し躊躇があったが、ありがたく貰うことにした

『そういえば…獪岳のは？』

獪岳「俺はもう貰ってる」

桑島「色違いだがお揃いの柄だぞ」

『…着ないの？』

私たち三人の繋がりとも言える羽織だ。出来れば着てほしいけど…

獪岳「……ﾊｧ…明日から着る」

『本当？』

獪岳「嗚呼…っていうか、お前が渡されるの待ってたんだ」

桑島「その前までは頑なに着なかったくせして…」

獪岳「余計な事言わないでください先生」早口

『ﾌﾌｯ』

こんな幸せな日々が続いていけばいいのに

翌日から、獪岳は本当にお揃いの羽織を着ていた

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