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茂「A姉ちゃん、禰豆子姉ちゃん、何作ってるの?」
禰豆子「今はね、お守りを作ってるのよ」
花子「お守り?」
『そう。長生きできますように。幸せになりますように。そんな思いを込めながらね』
私がそう言うと、母さんと禰豆子が少し悲しい顔をした
私は先が長くない。医者には13で死ぬだろうと言われているから…後一年で死ぬだろう。年々体が思うように動かなくなってきてるしね
生活は楽ではないし、息をするのも苦しい時もけど、幸せなんだ
だけど、人生には空模様がある。移ろって動いていく
ずっと晴れ続けることは無いし、ずっと雪が降り続ける訳でも無い。そして、幸せが壊れるときには何時も
大切な人の音が消えている
禰豆子「……A、苦しいの?ずっと起きててしんどくなっちゃった?」
『…ううん、大丈夫……ごめんね、母さん。私多分…親孝行出来ないや』
私の言葉の意味を悟ったのか、母さんは泣きそうな顔で私を抱き締めた
葵枝「そんな事言わないで…Aが生まれてきてくれた、それだけで母さんにとっては最大の親孝行よ」
『…うん…ありがと……ゲホッゴホッ』
茂「!A姉ちゃん…!」
花子「もう寝よう。疲れたんでしょ?」
私も少し苦しくなって来たので、大人しく布団に横になった
葵枝「お休みなさい、A」
私は母さんに頭を撫でられながら眠りについた
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作者名:帽子神 | 作成日時:2019年11月25日 6時