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3.残酷 ページ3

外から声が聞こえる。母さんと兄さんの声だ

外は雪が降っているのに兄さんが炭を売りにいくらしい。私も行きたいが、私は父さんより体が弱いからそうもいかない

基本的町に行けるのは春か夏だ。寒くなってくる秋や今みたいに雪の降る冬はどうも体調が整わない

しかし今日は珍しく、冬でも体の調子がいい日だった

羽織を着て外で言い争っている家族の元へ向かう。聞く限り、兄さんに着いていくと駄々をこねているようだ

『花子、茂、母さんと兄さんを困らせちゃ駄目だよ』

戸に手をかけながら顔を出した

炭治郎「A!起きて大丈夫なのか?苦しくないか?」

『うん。今日は調子が良いんだ』

そう笑うと兄さんは安心した音を奏でた

『花子、茂、今日は姉ちゃんが遊んであげるから我慢しようね』

茂「ホント!?姉ちゃんと遊べるの?」

『うん』

茂「やった〜!」

花子「けど、しんどくなったら直ぐに言ってね?」

普段は布団に寝込んでいるから、下の兄妹と遊んでやることが出来てない

本当に体が悪い日は起き上がることも出来ないし、こうして自力で立って歩く事が出来るのも一月にニ、三回の頻度だからだ

炭治郎「竹雄、出来る範囲で構わないから少し木を切っといてくれ」

竹雄「そりゃあやるけどさぁ、一緒にやると思ってたのにさぁ」

竹雄はそう愚痴を溢す

茂「早く帰ってきてね」

花子「気を付けてねー」

『無理しないでね』

私達は兄さんを送り出して家の中に入った

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作者名:帽子神 | 作成日時:2019年11月25日 6時

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