正反対の竈門兄妹2【鬼滅の刃】

79.鼓屋敷 ページ29

窓から飛んできた男は俺の腕の中で息絶えた

男の子「に、兄ちゃんじゃない……兄ちゃんは柿色の着物着てる……」

炭治郎．俺「「!!」」

成る程、何人も捕まってるって訳か…一体何人の人が犠牲に…？

まだ生きている人は居るのか…？

俺は男を地面に寝かした

炭治郎「善逸!!A!!行こう」

『嗚呼』

俺は頷くが、我妻は震えながら首を横に振った

炭治郎．俺「「…………」」

『そうか…』

炭治郎「わかった」

俺達だけで屋敷に入ろうとすると善逸が泣きついてきた

善逸「ヒャーーーッ何だよォーーーッ!!なんでそんな般若みたいな顔すんだよォーーッ行くよォーーッ」

炭治郎「無理強いするつもりはない」

善逸「行くよォーーッ」

炭治郎は禰豆子の入った木箱を子供達の前に差し出した

炭治郎「もしもの時のためにこの箱を置いていく。何かあっても二人を守ってくれるから」

泣いている善逸を連れて、俺達は屋敷へと足を踏み入れた

善逸「炭治郎、A、守ってくれるよな？俺を守ってくれるよな？」

炭治郎「……善逸、ちょっと申し訳ないが前の戦いで俺は肋が折れてる。まだ完治してない。それにAも…」

『俺も前の戦いで脚を折ってる。それと肋も折れてて肺に刺さっちまってな…それがまだ完治してなくて呼吸を使えない。だから』

善逸「えええーーーッ何折ってんだよ骨折るんじゃないよ骨！折れてる二人じゃ俺を守りきれないぜししし死んでしまうぞ」

何の根拠があって…

善逸「ヒャッどうすんだどうすんだ死ぬよこれ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬヒィーーーッ骨折してるなんて酷いあんまりだぞ死んだよ俺!!九分九厘死んだ」

炭治郎「善逸、静かにするんだ。お前は大丈夫だ」

善逸「気休めはよせよーーーッ」

『違う、俺たちにはわかるんだ。我妻は…』

その時、二つの色がこっちに向かってきていたので叫んだ

『来るな!!』

善逸「ギャーーーッ」

我妻…コイツ、五月蝿ぇ…

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