7.私達の運命 ページ7
スライムの上空には…巨大な黒い炎が浮かんでいたのだ
姫様「ああ…あれは…あの炎は周囲の魔素を利用した妖術ではありませぬ!あの炎を形作っているのは純粋にあの者の力のみ。炎の大きさがそのままあの者の力ーーー!!」
スライム「どうする?まだやるか?」
若様「クッ…」
あのスライムの力は強大だ…このままでは若様たちが殺されてしまう…!
老鬼「若、姫を連れてお逃げください。此処はワシが」
若様「黙れ爺。無惨に散った同胞の無念を背負ったこの俺が…ようやく見つけた仇を前に逃げろだと?冗談ではない。俺には次期頭領として育てられた誇りがある!生き恥をさらすくらいなら命果てようとも一矢報いてくれるわ」
老鬼「若…それではワシもお供致しましょうぞ」
ダメ…絶対にダメ!こんなところで若様を死なせたりなんてしない!!
『ダメ!!』
全『!!?』
私は無い体力を振り絞ってスライムと若様の間に割り込んだ
若様「A!?お前…」
『この人は敵じゃない!だって…あのゴブリンや牙狼達はこの者を慕っていた…それはオーク共を率いていた魔人の有り様とは違うんじゃない…?それに…この力なら…私達を殺すなんて、この者一人で出来る筈だから……だか…ら……』
こんなに大きな声で話したのは初めてだった
足は震えていた。これでスライムが攻撃を仕掛けてくるなら私は…
スライム「よく考えろよ、この娘が本当はどっちを庇おうとしてるのか。なぁ、若様?」
若様「む…」
スライム「もうこれいらないよな」
スライムの上空に浮かんでいた炎が消えた
私はそれを見て足の力が抜け、その場に座り込んでしまった
若様「A!」
若様が私を抱き上げた
……これからは体力つけないとね…
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みー - 続き待ってるよ。 (2020年11月10日 20時) (レス) id: bd40a8cc24 (このIDを非表示/違反報告)
さしみ(プロフ) - 絵綺麗です!お話もワクワクします!更新されることを待ってます。 (2019年9月16日 17時) (レス) id: 7f0eef202c (このIDを非表示/違反報告)
アーネスト(プロフ) - 全然下手じゃないですよ! これからも更新頑張って下さい。 (2019年8月15日 20時) (レス) id: 37f6fa9e63 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - いや…絵上手いですよっ!そんな謙遜しないでください!更新頑張ってくださいね! (2019年8月1日 23時) (レス) id: 4acf213d6b (このIDを非表示/違反報告)
はる笠千斗(プロフ) - 5話の「真坂」ではなく「まさか」なのと、6話の「オーク」ではなく「オーガ」ですよ。これからも応援してるので頑張って下さい! (2019年7月29日 0時) (レス) id: 703e2a9f91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:帽子神 | 作成日時:2019年7月11日 23時