朱菜の妹は正反対【転スラ】 (ページ13)

今日:9 hit、昨日:36 hit、合計:156,615 hit

13 ページ13

姫「ああ…あれは…あの炎は、周囲の魔素を利用した妖術ではありませぬ！あの炎を作っているのはあの者の力のみ。炎の大きさそのままあの者の力ーーー!!」

リムル「どうする？まだやるか？」

ふむ…面白いな。この…男？

剣鬼「若、姫と妹姫を連れてお逃げください。ここはワシが」

若「黙れ爺。無惨に散った同胞の無念を背負ったこの俺が…ようやく見つけた仇を前に逃げろだと？冗談ではない。俺には次期頭領として育てられた誇りがある！生き恥をさらすくらいなら、命果てようとも一矢報いてくれるわ」

剣鬼「若…それではワシもお供致しましょうぞ」

次期頭領の誇り…ね…

まあいい。そろそろ止めるか

『おい、そこまでだ』

若「そこをどけ」

『駄目だ。このままだとお前らが死ぬだけだ。それだと青鬼が悲しむだろ？それに、こいつは敵じゃねぇよ。こっちの勘違いだ』

若「何故だ？里を襲った者と同じく仮面をつけた魔人ではないか。妹もそう言ってたのを見ていただろう！？」

『そうだな…だが考えても見ろ。相手の言い分も聞かず、相手を悪者扱いする…それがどれ程悲しいことかわかるのか？わからねぇよな？お前たちには。ちゃんと相手の言い分を聞いてからものを言え…まぁ、これを聞いても戦いたいならどうぞご自由に？俺は青鬼と剣鬼以外、どうなっても知ったもんじゃねえ』

そう言って話をやめた

リムル「よく考えろよ。この娘が本当はどっちを庇おうとしてるのか。なぁ、若様？」

若「む…」

『俺が庇ったのは青鬼と剣鬼を守るためだけどな』

しかし、よく俺が女だと気が付いたな…