賢者の孫には姉が居るそうです3【賢者の孫】

110話 ページ10

皆が急いで距離をおいていく

『何で皆そんなに距離置いてんの？』

オーグ「待て！早まるなよ。やるならやるって言ってからにしろ」

メリダ「使ったら世界が終わるとかそんな魔法じゃないだろうね！」

シエル「僕まだ死にたくないからね、A！」

何だと思ってるのよ？私の事…

オーグ「皆、一時中断。(Aへの)警戒を怠らないように」

…少し前から思い付いていたアイデアがある

まずはよく燃える可燃性のガスをイメージする。それに火種の魔法で火を付ける

私の手のひらに勢いよく炎が付く

うん、いける

言ってしまえばこれは【ガス爆発】を利用した魔法

次に空気による玉を作ってさっきイメージしたガスを閉じ込める

密閉空間に充満したガスに引火させるとガスが一気に膨張ーーー…ガスの逃げ場がなくなって密閉空間が破綻すると…

ﾎﾞﾝｯと音を立てて小さな爆発が起きる

トニー「そ、それが新しい魔法かい？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

『ううん。まだ確認段階だよ』

重要なのはここから

イメージするのは【指向性】!!

これまで使ってきたものもそうだけど、爆発系魔法はどうしても衝撃波が広範囲に広がって威力が削がれてた…その衝撃波を前方のみ向かうようにイメージすれば…!!

手を前にかざしてイメージすると爆発の衝撃波が前だけに行き爆発した

『やった！成功だ！』

マリア「そ、それが新しい魔法ね？」おそるおそる

『いや…これで準備完了よ。えと…多分大丈夫だとは思うけど一応魔力障壁の準備を…』

そう言うと急いで障壁を展開した…あのシンも

大丈夫っていってるのに…

さてと…まずはガスを集めて限界まで圧縮。衝撃波の指向性、着弾と同時に火種が起きガスに引火するイメージ

発射!!

すると轟音をたてて私の前方のみに一直線に地平の彼方まで大きな爆発跡が残っていた

マリア「……ま、またやらかしたよあの人…!!」

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