賢者の孫には姉が居るそうです3【賢者の孫】

105話 ページ5

そして学院は二ヶ月間の夏期休暇を迎えーーー…

『王都から馬車で休まず走って二日ほど…ね』

シン「でも馬の休憩とかいるだろ？」

オーグ「大丈夫だ。馬に沢山馬具がついていただろう」

マリア「あれって【疲労回復】とか【身体強化】とか色々付与されてるのよ」

シシリー「蘇の馬具のお陰で移動時間が短縮されたんですよ」

シエル「それを開発したのが他ならぬ…メリダ殿だよ」

『お婆様が？』

シシリー「もともと魔道具は戦闘用が主流だったんですけど、メリダ様が生活に役立つものの開発に力を入れられて私たちの暮らしを大いに向上させてくださったんです」

オーグ「民衆をより良い生活に導いたものとしてーーー皆、敬意を込めてメリダ殿を【導師】と呼ぶのだ」

へえ…そうだったのね…

メリダ「なんだい二人とも、じっと見て」

シン「いや、ばあちゃんって凄いことしてたんだなあって思って」

メリダ「な、何言ってんだい。昔の話だよ昔の！」

『照れなくてもいいじゃない』

マーリン「昔から誉められても素直に受けとらんのじゃよ…そこがAにも移ってしまったがのう」

シン「あははっ何か想像できる」

メリダ「あんた達いい加減におし!!」

『お爺様…私は誉められても素直に受けとるけど？』

シエル「A、A」

シエルが肩をツンツンと叩く

『何？』

シエル「Aって…綺麗だよね」

『なっ…そんなことない!!///』

私は顔を背けた

シエル「本当だ、受けとらない」

全『あははははっ!!』

恥ずかしい…!!

106話→←104話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す