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7話 ページ7

「じょっ......上等だよ受けるんだなこの勝負!!」
「死ぬよりキツい命令を与えてやるぜ!!」

まるで特撮ヒーローの悪役の台詞だと感心する前に、騒がしさの原因は五英傑かよと呆れた。走り去ろうとしている彼らの前に立つ。

「ストップ」
「うおっ......なんだよ!」
「うるさいんだよ君達。五英傑って言われてるんだからちゃんと自覚持って、TPOくらい守りなさい。図書室では騒がしくしない」

まぁ私もたまに騒ぐ時もあるけどね。と心の中だけで付け足してから、戸惑った様に頷く彼等を図書室から出す。
席に座っている可憐な男子生徒と、その他の子達に視線を移してから気がついた。

「あー...成程ね」

どうやら五英傑が突っかかっていたのはE組の様だ。あの人達人一倍プライド高いからなぁ。

「すみません、騒がしくして」

名前は知らないけど黒髪美少女がぺこりと頭を下げてくる。

「突っかかって来たの向こうでしょ。騒がしくするのは駄目だけど原因あっちだし、いいんじゃない」

野次馬の様に遠目から見ている生徒達にしっしと手を振りながら言えば、驚いた様な顔をされてしまった。
何か気に触るようなことでも言ったのだろうか、私。考えても特に思い浮かばないのでやめにする。

「テスト大変だけどお互い頑張ろ。じゃあね」

そのまま無言で立ち去るのは気が引けたので、とりあえず当たり障りのない言葉を選んでから立ち去った。

「五英傑が騒いでたわー。E組もいたけど」
「嘘まじで? 何で騒いでたの?」
「さぁ.....聞こえたぶんには命令とかなんとか」
「まじで何で騒いでたの...」
「明日になったら噂とかで広まってるでしょ」
「そうだね」

カウンターからもう一度自習スペースを見る。見慣れた後ろ姿がいない。居ても話しかけに行くかは分からないけど、居ないと落ち着かなかった。

「浅野くんでも探してるの?」

つんつんと脇腹を肘でつつかれて、ビクリと反応した。

「うーん」
「何その反応。どっち?」
「さぁね。でも今日はつまんないなぁって」
「わがままか」

浅野くんと話せてないし、とは言わなかった。

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にゃは(プロフ) - 尊すぎて涙出てきたどうしよう (3月17日 1時) (レス) @page22 id: d295fcb7a5 (このIDを非表示/違反報告)
sirousagi(プロフ) - 最近は成績優秀、運動神経抜群、容姿端麗とか、完璧超人設定が多くて…。これはそんな設定も書かれてないし、自分の想像で読めるから本当いあ!!こんな作品探してたんです!!ドンピシャで本当いい作品だった!! (2022年3月28日 3時) (レス) @page22 id: 53c96774ab (このIDを非表示/違反報告)
キングミカン(プロフ) - 最高な小説でした。浅野くんの夢小説の中でも群を抜いて大好きな作品です。素晴らしい作品をありがとうございます!ごちそうさまでした! (2021年3月2日 21時) (レス) id: 96f79cb953 (このIDを非表示/違反報告)
天泣tenkyu!(プロフ) - とてもキュンキュンしました〜素敵な作品をありがとうございます! (2019年8月12日 22時) (レス) id: 496fdd910e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - とても面白かったです!浅野くんかっこよすぎです… (2019年3月5日 20時) (レス) id: a8dea294c9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まっきーぺん | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年3月24日 16時

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