・ izw ページ8
本当に、こいつの裏は怖い。
そうさせたのが、俺だとしても。
年下だけど、絶対敵に回したくないタイプ。福良さんとはまた別の意味で怖すぎる。
(でも、上川さんに何かするなら、俺も黙ってない)
上川さんは、ジャスコに助けてほしいんだろうけど。少しは、俺のカッコいい姿も、見てほしいよ…なんて。
「上川さんは関係ない。お前の些細な罪悪感の…罪滅ぼしのために、上川さんを利用するな。」
「お見通しですか。でも、わかってるなら話は早いですよ。僕は僕なりのやり方で行かせてもらう、それだけですから。」
「上川さんを傷付けたら、俺がお前を許さない。きっと、ジャスコはそれ以上に、だろうな。」
「そうでしょうね。…そろそろ戻らないと、福良さんに怒られますよ、伊沢さん。」
何を言っても無駄、か。頑なな山本の態度を見て諦め混じりにため息をつく。
あのことは、お前のせいなんかじゃないって、何度も言ってんだろ…。
何でそう、全部自分のせいにして抱え込むんだよ。
「山本。何度も言うけど、あれは…山本のせいじゃねぇよ。」
「…何のことですか？」
上川さんがいるからだろうか。しらばっくれた顔をしてとぼけてやがる。
…そうやって、一方的な悪者のフリをするのが、こいつの言う、『僕なりのやり方』なのか。
「上川さん。山本は、そこまで悪いヤツじゃない。だけど…何かされたら、俺に言って。分かった？」
「…はい…。」
まだ上川さんが、山本に対して恐怖を持ってるのが分かる。
まぁ、さっきの様子を見れば、山本が先程まで上川さんに何をしていたかなんて、想像がつくけれど。
(…まぁ、アイツも…法をおかすような真似はしないだろ)
法をおかさなければ何してもいいなんて、そんなことはないけど。
こいつに犯罪者になられちゃ困る。
そんなことを思いながら、俺は撮影の部屋へと向かった。
「どうしたの、伊沢。そんな険しい顔して。」
撮影の部屋へと戻ると、ニコニコとした顔でそんなことを言われた。
「…山本のヤツ、いつになったら解放されるんだろうな。」
「あぁ…ね。しばらくは無理なんじゃない。もしかしてとは思うけど…」
「その、もしかして、だよ。」
はぁ、とため息を着く。
ジャスコの方は…と思って隣を見ると。
「ほら、食え食えー。」
「やめ…もう俺、ギブです、須貝さん。」
「何だ、根性ねぇな。まだあるぞ？」
「じゃあ…Aにあげます。A、甘いの好きだから。」
「うわ、俺の前で惚気けるな！イチャつくな！」
(こっちは、呑気だな)
温度差がやばすぎて、風邪ひくわ…と呆れた俺であった。
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イルジオ(プロフ) - 読ませて頂きました！「イルジオの感想置き場」という小説に、感想を書かせて頂きました。見てくださると嬉しいです。それと、お気に入りと高評価をさせて頂きました！ (2020年6月22日 17時) (
レス) id: 40356dc556 (このIDを非表示/違反報告)
Aoi(プロフ) - あいく-Qさん» コメントありがとうございます…！これから学校の方が忙しくなってくるので、せめて週末にでも投稿出来たら良いなと思います…！ (2020年6月5日 15時) (レス) id: 1af304484f (このIDを非表示/違反報告)
あいく-Q - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしています♪ (2020年6月5日 11時) (レス) id: a3a0d25048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aoi | 作成日時：2020年6月2日 21時
