QuizKnockへ hys ページ6
「ねぇ、お菓子好き？大丈夫？甘いの平気？」
「まぁ、大丈夫ですけど…何でですか？」
「今日の企画絡み。よし、早速収録ペースに移動して！」
「…はい？」
「あ、場所分かんないか。山本！」
いやいや、そういうことじゃない。
俺が言いたいのは、なぜいきなり動画の撮影に参加しなきゃいけないのか、ってことだ。今日はあくまで、見学という名で来たのに。
というか、Aもいるんだし…。
「はい？あ、えっと…見たことある！たしか…」
「…林です。福良さんに強制的に連れてこられました。」
「そうそう、林くんね。僕は山本っていいます。で、福良さん、なんですか？」
「例の場所に連れてってやって。」
「はーい。あ、でもこっちの可愛い子は？」
サラッと可愛いとか言った。何となく癪なんだが、どうしよう。
「上川さんも連れてったら？ジャスコは上川さんが心配そうだし。」
「そうですね。上川さんって、僕と同い年ですよね？」
「あ、23ですか？」
「うん。よろしくね。」
「はい。」
(…やっぱ、俺一人で来れば良かった)
仕方ないけど、Aが他の男と楽しそうに話してるのを見るのは、気分のいいものじゃない。
俺、自分で思ってるより心狭いな…。
「A。」
「うん？」
「もっとこっち。」
「お、ジャスコ、ヤキモチ？」
「えっ！あ、もしかして上川さんと林くんって…ごめん、僕気付けなくて！」
「…いや、俺こそ…気ぃ遣わせてすみません。」
…バレバレというか、お見通し感が半端ない。
けど、…本当のことだし。
「ジャスコが自分の気持ちにちゃんと気付けてて良かった。いつ、どっちから告ったの？」
「…秘密です。俺らだけの。」
「ゆ、ゆきくんっ…」
恥ずかしそうに顔を赤くするA。
…そういう顔は俺以外の男がいる所でするな。そんな思いからか、俺はさっとAを二人から隠すように前に出た。
「あの、福良さん…。僕達は何を見せつけられてるんですか？」
「まぁ、幸せそうで何よりだよ。」
「もー、林くん、君はこっち！」
「引っ張らないでください。」
「だって何か悔しいんだもん。」
そう言いながらも楽しそうな笑みを浮かべる山本さんに、俺はAと一緒についていった。
「とりあえずここが控え室。今日の収録メンバーはここにいるから、ちゃんと挨拶しとくんだよ。で、上川さんは…僕と、こっちだよ。」
「え？」
「え？じゃないよ。大丈夫、何もしないから。」
本当だろうか…と疑いたくなる。
何となくだけど、山本さん、Aと距離近くない？こんなもんなのか？
まぁ、仕方ないか。
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イルジオ(プロフ) - 読ませて頂きました！「イルジオの感想置き場」という小説に、感想を書かせて頂きました。見てくださると嬉しいです。それと、お気に入りと高評価をさせて頂きました！ (2020年6月22日 17時) (
レス) id: 40356dc556 (このIDを非表示/違反報告)
Aoi(プロフ) - あいく-Qさん» コメントありがとうございます…！これから学校の方が忙しくなってくるので、せめて週末にでも投稿出来たら良いなと思います…！ (2020年6月5日 15時) (レス) id: 1af304484f (このIDを非表示/違反報告)
あいく-Q - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしています♪ (2020年6月5日 11時) (レス) id: a3a0d25048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aoi | 作成日時：2020年6月2日 21時
