約束 hys ページ40
＿＿＿
「え、逆に今まで付き合ってなかったの？そっちに驚きだわ。」
「言ってませんでしたっけ？」
「聞いてない。でも、そっか…良かったね。」
「ありがとうございます。」
Aに彼女になってほしいと言ったあの日から、しばらくがたって、俺は再びQuizKnockへと訪れていた。
「…聞いたことなかったんですけど、福良さんは彼女とか婚約者とかいないんですか？」
いてもおかしくないのにな。
賢いし、少し計算高いところはあるけれど物腰穏やかだし、人として完璧な気がする。伊沢さんは福良さんの欠点は野菜嫌いなところとか言ってたけど。
「さぁねー。どうだと思う？」
「分からないから聞いてるんですけど。」
「ま、俺のことなんてどうでもいいでしょ。ジャスコ、上川さんのこと幸せにするんだよ？」
「言われなくてもそうします。」
Aのことを幸せにするのは、俺じゃないと嫌だから。
「ジャスコっ、クイズしよー！」
「…こうちゃんか、ビックリした。良いけど、急にどうした？」
「何でそんな元気なの？」
「そういう気分だからですかね。山本さんは今日いないし。」
「じゃ、俺が出してあげる。ほら二人、そこ座って！一応カメラ回しとくかー。」
え。
カメラ回すの？メインチャンネルに出すことはないだろうけど、サブチャンネルだとしてもこんな緩みきった動画見る人いるのかな。
「あれ、ジャスコ、スマホ鳴ってるよ。」
「マジで？あ、Aだ。悪い、ちょっと待って。」
珍しいな、こんな時間に。
スマホを開くと、Aからのメッセージが表示された。
A黒とシルバーだったらどっちが好き?
いや、どっちもそんな変わらない。というか、なんで急にそんな？意味が分からずに首を傾げつつ、メッセージを返した。
林どっちでも…強いて言うなら、黒かな?とは思うけど
A黒ね!ありがとう!
？？？
よく分からないけど…まぁ、良いか。
メッセージアプリを閉じて、ポッケにしまい込む。
「でー、なんだったの？」
ニヤニヤとした表情を隠そうともせず露骨にしてくる福良さん。そんな表情をされたところで特に何もないのだが。
「いや、別に何も…なんか急に黒とシルバーどっちが好きか、って聞かれて。」
「「あー、なるほど。」」
「え？何がなるほどなんですか。」
「俺、分かったわ。というか、うん。」
「何なんだよ…？」
なんで俺が分からなくてこうちゃんが分かってるんだ、と微妙に苛立つ。こんな些細なことで苛立つなんてな…。
「まぁ、始めよ！スタート！」
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イルジオ(プロフ) - 読ませて頂きました！「イルジオの感想置き場」という小説に、感想を書かせて頂きました。見てくださると嬉しいです。それと、お気に入りと高評価をさせて頂きました！ (2020年6月22日 17時) (
レス) id: 40356dc556 (このIDを非表示/違反報告)
Aoi(プロフ) - あいく-Qさん» コメントありがとうございます…！これから学校の方が忙しくなってくるので、せめて週末にでも投稿出来たら良いなと思います…！ (2020年6月5日 15時) (レス) id: 1af304484f (このIDを非表示/違反報告)
あいく-Q - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしています♪ (2020年6月5日 11時) (レス) id: a3a0d25048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aoi | 作成日時：2020年6月2日 21時
