決着はクイズで sris ページ31
(ゆきから電話…？珍しい)
好きな人からの電話は、素直に嬉しいけど、一体何を思って電話してきたのだろうか？
そんなことを思いながらも、電話に出た。
「もしもし？どうしたの、ゆき。」
「あ、白石？悪い、突然。」
「ううん、別にゆきからの電話なら、いつでも大丈夫。」
「…俺と、賭けをしてほしいんだけど。」
「賭け？」
本当に、急にどうしたのか。声は至って真剣な感じだし、冗談ではないんだろうけれど。
「どんな形でも良いけど、俺とクイズで対決しないか？」
「良いけど、私が勝つと思うよ？そしたら、ゆきを私の彼氏にするけど。」
「…良いよ。俺も負けないから。
俺が勝ったら、白石には悪いけど、もう俺とは必要最低限の関わりだけにしてほしい。Aを…これ以上不安にさせたくない。」
なるほど、今までゆきが勝ったことのない私に挑んでくるなんて無謀な真似をしたのは、彼女のためか。
だけど…だったら尚更、手加減なんて出来ないね。
「分かった。その賭け、のるよ。」
「…ありがとう。どこでどんな風にやりたいとか、ある？」
「あ、じゃあ、お互い言い逃れ出来ないように、東大王のヤツでやる？そしたら、上川さんも見てるしね。」
そして、私が勝って、見せつければ良い。負けるなんて、私のプライドが許さない。
「分かった。俺から推薦しとく。じゃあ、そういうことで。俺もう飛行機に乗るから。」
ープチッ。
プー、プー、と言う音だけが虚しく響き渡る。
「面白そうじゃない。絶対、勝つからね、ゆき。」
ゆきにクイズで負けたことなんてないけれど、あの頃よりも当然、ゆきは強くなっているだろうから。
私もまた、勉強し直さなきゃね…？
(というか、自分で言っといてだけど、東大王ってどんな感じの番組なんだ？)
ゆきが正規メンバーっていうのは、ネットのニュースで拾ったけれど、番組自体は見ていなかった。
まぁ、今どき、YouTubeで調べれば沢山出てくるかな。
「これか」
再生ボタンを押す。
東大王チームのメンバーは、どうやら正規メンバー四人と、あと候補生だかサブメンバーだか分からないけど、とにかくそういう枠から一人が加わって五人。
難読漢字オセロとか、色々あるけれど、一対一でやるには、ファイナルステージのヤツかな。
これの対策を進めよう…。
(あ、そっか、ゆきが最初からやるわけじゃないのか…まずは候補メンバーの子から…)
でも、だとしたら、万が一ってことがあるよね。ゆきと戦う前に他の人達に負かされたら、なんの意味もない。
…こうなったら、ゆきには、全員抜きしてもらうしかない。
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イルジオ(プロフ) - 読ませて頂きました！「イルジオの感想置き場」という小説に、感想を書かせて頂きました。見てくださると嬉しいです。それと、お気に入りと高評価をさせて頂きました！ (2020年6月22日 17時) (
レス) id: 40356dc556 (このIDを非表示/違反報告)
Aoi(プロフ) - あいく-Qさん» コメントありがとうございます…！これから学校の方が忙しくなってくるので、せめて週末にでも投稿出来たら良いなと思います…！ (2020年6月5日 15時) (レス) id: 1af304484f (このIDを非表示/違反報告)
あいく-Q - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしています♪ (2020年6月5日 11時) (レス) id: a3a0d25048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aoi | 作成日時：2020年6月2日 21時
