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特に、専門学校に行くことが決定したとき、1番ゆきくんのお姉ちゃんに叱責された。
ゆきくんも、ゆきくんのお姉ちゃんも頭が良いから、私は認められてないんだろう。
とは言っても、私だって模試では偏差値五十後半は常に超えてたから、頭が悪いわけではないはず。
そりゃ、東大行くような人からしたら、バカに見えてしまうのかもしれないけれど。
「でも、今はもう、俺も黙ってない。姉ちゃんがAをバカにしたら。」
「ゆきくんも怒られちゃうよ？」
「良いよ、そんなの。でも、どうする？」
(ゆきくんと一緒にいたいのは、私もだけど…)
やっぱりまだ、ゆきくんのお姉ちゃんは苦手だ。そこはもう、変えようが無い気がする。
「あ。」
「ん？」
「ゆきくん、私の家に泊まったら？」
「あー、ごめん。今日は無理だ。実家でしなきゃいけないことがあるから。」
「そっか。」
「うん。もう着いたから、降りようか。」
「そうだね。」
車から降りても、まだ雨は強い。傘を差すゆきくんの隣に並び、傘に入れてもらう。
「大丈夫？ゆきくん、狭くない？」
「大丈夫。というか、すぐそこだよ、もう。」
「そうだけど、いつも私の方に傾けてくれるから。」
ゆきくんの優しさっていうことは分かってるけれど、もう少し自分のこと大切にして良いのにな。
私のせいでゆきくんか風邪引いたら、嫌だよ。
(…ていうか、ゆきくんの家、久しぶりだな)
ゆきくんが鍵を開けて、中に入っていく。
「A。良いよ、入って。そこにいたら、濡れるだろ？」
「うん、お邪魔します…」
(あ…懐かしいな、この靴箱…よくゆきくん達がイタズラしてたな)
そんな懐かしい思い出に浸っていると、後ろからクールな声がした。
「輝幸と…Aちゃん？」
「あ…お、お久しぶりです。」
「久しぶり。輝幸、何でAちゃんもいるの？」
ゆきくんのお姉ちゃんの言葉にその場の空気が凍りかけた。
「はぁ…」
「A。姉ちゃんのことは気にしなくて良いから。それに俺らはまだ結婚するわけじゃないんだし。」
「そうだよね。私達付き合ってもないんだし」
って、私…自分でも気づかないうちに引きずってるな。
やっぱり、ちゃんと関係をハッキリさせたいな。
「俺は最近、Aにそういう顔ばっかりさせてるな。」
自嘲気味に笑ったゆきくんは、そっと私の頬を包み込んだ。でもすぐに、その手が離れていく。
ゆきくんを見上げれば、眼鏡の奥にある瞳は、切なげに揺れていた。
「ゆきくん？」
「とりあえず、姉ちゃんのことは置いといて…白石とのこと、話すよ。」
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イルジオ(プロフ) - 読ませて頂きました！「イルジオの感想置き場」という小説に、感想を書かせて頂きました。見てくださると嬉しいです。それと、お気に入りと高評価をさせて頂きました！ (2020年6月22日 17時) (
レス) id: 40356dc556 (このIDを非表示/違反報告)
Aoi(プロフ) - あいく-Qさん» コメントありがとうございます…！これから学校の方が忙しくなってくるので、せめて週末にでも投稿出来たら良いなと思います…！ (2020年6月5日 15時) (レス) id: 1af304484f (このIDを非表示/違反報告)
あいく-Q - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしています♪ (2020年6月5日 11時) (レス) id: a3a0d25048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aoi | 作成日時：2020年6月2日 21時
