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ゆきくんのこと、これ以上好きになったら、困るのはゆきくんだよ。
なんて、言えない。
これ以上好きになってしまったら…一生離れたくなくなる。
「A、危ない。」
「わっ…」
肩を抱き寄せられる。後ろから猛ダッシュしてきた人がいて、髪がうしろに靡いた。
「あ、ありがとう。」
「うん。ほら、手。」
「ゆきくんの手って大きくない？私、何となくゆきくんの手って落ち着くんだよね。」
「…そういうのは、言わなくていい。手の大きさは…俺の方が大きいのは当然だろ？」
「あ、照れてる？」
「うるさい。…Aのせいだよ。」
(ふふっ、可愛い)
まぁ、本当に言ったら、怒られるんだろうけど。
恥ずかしがる時に首元に触れるのは、ゆきくんの癖なんだろうなぁ。あと…ちょっと、口が悪くなるところとかも。
「早くしろよ…恥ずいから。」
「ふふっ。うん。」
笑いをかみ殺しながらゆきくんの手をとる。
「笑ってんなよ…。」
「だって、ゆきくんが可愛くて。」
あ、思わず言っちゃった。
ゆきくんは、少しムッとした表情になる。
「Aの方が可愛いと思うけど？」
「でも、恥ずかしがるゆきくんも中々…」
「あんまり言うと、口聞けなくするぞ。」
「ま、待って、ここじゃダメだよ。」
「ははっ。…キスされると思った？」
「なっ、からかったの！？」
「するわけねーじゃん、こんな場所で。俺らが今日ここで結婚するわけじゃないんだから。」
くくっ、と今度はゆきくんが笑いをかみ殺している。
むー…なんか悔しいし、それに…ふとさっきの言葉で思ったけれど、ゆきくんは結婚願望とか、あるのかな。
「それに、そばにいたいけど…あんま近付くと、俺がダメになるんだよ。だから…少し距離置こうとも思ったけど…それはやめることにした。」
「あぁ、だから…急に素っ気なくなったの？」
「うん。さっきみたいに理性効かなくなったらAが困るだろ？」
「さっきの…理性効いてなかったの？」
「まぁ、あと少しで…ヤバかったと思うけど？だからあんまり簡単に男をその気にさせたらダメだよ。」
へぇ…全然そうは見えなかったけれど。
キスマークの件とか、駐車場でのことだよね、ゆきくんが言ってるの。
結構なんだかんだ余裕そうな表情にも見えたけど、そうでもなかったのかな。
「…そんな簡単に、余裕ないとこ見せれないだろ。」
「そっか…でも何か、嬉しいかも。」
私ばかりが余裕ないんじゃなくて、ゆきくんも同じなのかな。
そう思うと、嬉しい。
「俺は嬉しくない。好きな人の前ではカッコ悪いとこ、見せたくないじゃん。」
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イルジオ(プロフ) - 読ませて頂きました！「イルジオの感想置き場」という小説に、感想を書かせて頂きました。見てくださると嬉しいです。それと、お気に入りと高評価をさせて頂きました！ (2020年6月22日 17時) (
レス) id: 40356dc556 (このIDを非表示/違反報告)
Aoi(プロフ) - あいく-Qさん» コメントありがとうございます…！これから学校の方が忙しくなってくるので、せめて週末にでも投稿出来たら良いなと思います…！ (2020年6月5日 15時) (レス) id: 1af304484f (このIDを非表示/違反報告)
あいく-Q - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしています♪ (2020年6月5日 11時) (レス) id: a3a0d25048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aoi | 作成日時：2020年6月2日 21時
