episode 9 hys ページ10
「…でも、ゆきくんを床に寝させるなんて…」
まだ渋ってる。
そんなの、気にしなくて良いって言ってんのに。そんなこと言ってたら、ガチで…。
「じゃ、一緒に寝るか。」
「えっ、本気？」
「だって、俺もAさんも床に寝ちゃダメって言うなら、それしかないじゃんよ。」
自分で言っといてだけど、あのソファは、いくら何でも寝るには小さすぎるし。
「…寝れないじゃん。心臓に悪いよ。」
「何、意識してんの？」
「…」
お、図星か…てか、そんな素直になられると、こっちも困る…。
(どうしろって言うんだよ…)
「俺、背向けてるから。それなら良いだろ。」
「うん…」
仕方のない奴だ。たまに、年上ってことを忘れそうになる。
俺は、ベッドの端っこの方に横になる。これくらいスペースがあれば、Aさんも寝れるだろ。
「…」
「…」
無言。寝る前だから、当然かもしれないけど…こうやって互いの息の音だけが聞こえるのは、何となく居心地が悪い。
そんなことを思ってると、やがて、寝息が聞こえてきた。
(…ちゃっかり寝てんじゃねーか)
寝れないって言ってたのは、どこのどいつだ。
「…ったく、無防備だな。」
「んん…ゆき…くん…」
…寝言か。
ていうか、俺が夢に出てるってどゆこと？どんな夢見てんだよ、Aさんは…。
俺も、寝よ…。
何か、疲れたし。…このままAさんの寝顔眺めてたら、ちょっとイタズラしたくなりそうだから。
寝返りをうって、Aさんに背を向けた状態になると、ギュッとされた。
「…！？寝惚けてんなよ…！！」
「んー…」
ダメだ、これ。
俺が手出す前に、Aさんが出してどうするんだよ…。
いや、別に出す気などないし、なかったけど。
「襲われても知らねーからな。」
そんなことを言いながらも、背中から伝わってくる彼女の温もりはあたたかくて…俺もいつの間にか眠りについていた。
「んっ…」
朝…？
見慣れない天井。そうだ、俺、Aさんの家に泊まってるんだったっけ。
(…変な気分)
「あっ、ゆきくん、起きた？おはよ。」
「おはよ…って、今何時？」
「そんな慌てなくてもいい時間だと思うけど…。まだ八時だよ。朝ご飯食べる？」
「…あぁ。」
まだ眠いなぁ…ベッドの脇にある小さなテーブルの上に置いたメガネをかける。
微妙に寝不足かもしれない。
「…」
「…」
またまた沈黙。
まぁ、そんなずっと会話が続くわけないし、とも思うけど。
あとは…別に俺は、沈黙は嫌いじゃないし、むしろ騒がしいのは嫌いだ。
でも、Aさんとなら…平気かもしれない。
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あいく-Q - 更新量が凄い…！続きを見られて嬉しいですが、あまり無理をしないでください！>_< あと、番外編の鶴skさんがめっちゃくちゃ好きです(実は最推しなんです…)。 (2020年5月31日 14時) (
レス) id: a3a0d25048 (このIDを非表示/違反報告)
Aoi(プロフ) - 水渚桃華さん» いえいえ(-´∀`-)こちらこそ、読んでくれてありがとうございます(*^^*) (2020年5月26日 8時) (レス) id: 1af304484f (このIDを非表示/違反報告)
水渚桃華 - 読ませていただきました！ドキドキして、面白かったです！これから２人は、どうなるか、楽しみです。更新頑張ってくださいね！イベント参加有難うございます。 (2020年5月25日 21時) (レス) id: 3a85905bbd (このIDを非表示/違反報告)
Aoi(プロフ) - あいく-Qさん» コメントありがとうございます(*^^*)更新頻度は遅くなったり早くなったりすると思いますが…最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2020年5月25日 21時) (レス) id: 1af304484f (このIDを非表示/違反報告)
あいく-Q - コメント失礼します。推しのジャスさんがメイン…という事で来ました！クールなジャスさんもまた良き…！今後の展開が楽しみです！更新、楽しみにしています！ (2020年5月25日 12時) (レス) id: a3a0d25048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aoi | 作成日時：2020年5月24日 21時
