episode 6 hys ページ7
「そんなこと言うなら、ゆきくんのご飯はなしね！」
「痛ってぇな、冗談だよ。」
地味にヒリヒリするんだけど…？わりと本気だったろ。
だけど、彼女の…Aさんの隣は、何でか分かんないけど、ホッとする。この居場所だけは、失いたくない。
「…そういえば、ゆきくん、まだトマト苦手？」
「いつの話だよ…もう平気。」
「良かったぁ。今、何か大量にトマトがあるから、早く使っちゃいたいんだよね。ゆきくんにもおすそ分けするよ。」
何で大量にトマトがあるんだよ、と思いつつ、自然と笑みがこぼれる。
「いらね。俺、Aさんと違ってそこまで食い意地張ってないから。」
「あっ、ひどいっ。」
ペチッ、と背中を叩いてくるけど、今回は痛くない。
まぁ、俺もそこまで貧弱じゃないし。
「あ、ついたついた。ちょっと待って、鍵…。」
「…なぁ、あれって…」
「えっ！？お、お母さん、何でいるの。」
どことなくAさんと似てる女性。あぁ、彼女のお母さんだ。
久しぶりに見たけど、変わってない。
「あれ、ゆきくん？久しぶりね！見ないうちに大きくなって…。」
「…お久しぶりです。」
「お母さん、来るなんて聞いてないよ…。」
ムッとしたように言うAさん。
「言ってないからねぇ。ま、良いじゃない。あ、ゆきくん、泊まってったら？昔みたいに。」
この親子、似てるな…ついさっき、Aさんも泊まってったら？と聞いてきた。
俺が泊まっても、何の良いこともない気がするんだけど。
「じゃあ…お言葉に甘えて…。」
「ふふっ。腕がなるわ。」
「お母さん…今日は私がゆきくんに料理作るつもりだったのに。」
「あら、そんなのいつでも出来るじゃない。」
…と、まぁ、そんな感じで。
俺は、Aさんの部屋にお邪魔していた。
アパートの一室だから、お互い沈黙してると、微かに隣室の音が聞こえてくる(隣室の人が騒音を出してるのもある)。
「ごめんね、お母さんが無理やり…」
「良いよ。別に。」
「ていうか、あの…本当に、一緒に寝る…の？」
「安心しろ。別にAさんに手ぇ出したりしないよ。第一、Aさんのお母さん、言い出したら聞かないだろ…。」
まぁ…いくら幼馴染とはいえど、男女二人を同じ部屋で寝させるなんて、と思うことは思うが…。
変に意識しなきゃ良い話だ。
「…ゆきくんに彼女がいたら、申し訳ないなって。」
「いないから、大丈夫。それをいうなら、Aさんだって…。」
「二人とも、出来たわよ！」
(はぁ…)
口にしたことはないが、Aさんのお母さんはいつもタイミングが悪い。
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あいく-Q - 更新量が凄い…！続きを見られて嬉しいですが、あまり無理をしないでください！>_< あと、番外編の鶴skさんがめっちゃくちゃ好きです(実は最推しなんです…)。 (2020年5月31日 14時) (
レス) id: a3a0d25048 (このIDを非表示/違反報告)
Aoi(プロフ) - 水渚桃華さん» いえいえ(-´∀`-)こちらこそ、読んでくれてありがとうございます(*^^*) (2020年5月26日 8時) (レス) id: 1af304484f (このIDを非表示/違反報告)
水渚桃華 - 読ませていただきました！ドキドキして、面白かったです！これから２人は、どうなるか、楽しみです。更新頑張ってくださいね！イベント参加有難うございます。 (2020年5月25日 21時) (レス) id: 3a85905bbd (このIDを非表示/違反報告)
Aoi(プロフ) - あいく-Qさん» コメントありがとうございます(*^^*)更新頻度は遅くなったり早くなったりすると思いますが…最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2020年5月25日 21時) (レス) id: 1af304484f (このIDを非表示/違反報告)
あいく-Q - コメント失礼します。推しのジャスさんがメイン…という事で来ました！クールなジャスさんもまた良き…！今後の展開が楽しみです！更新、楽しみにしています！ (2020年5月25日 12時) (レス) id: a3a0d25048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aoi | 作成日時：2020年5月24日 21時
