episode 5 ページ6
「ありがとう、Aさん。」
「私は何もしてないよ。ゆきくんが頑張って伝えようとしたから…」
あの後、何とかゆきくんは水上さん達ときちんと話をすることが出来た。
＿次はない、だけど、こっちもお前が必要なんだから、これからお前の本気を見せろよ。
水上さんはそう言ってくれた。
「…感謝してる。」
「う、うん…。」
「…」
会話が…。
どうしよう、話しかけた方が良いのかな。だけど、このままでも…良い気がする。
幼馴染だからって理由だけど、ゆきくんの隣にいられる。それだけで、十分だったはずなのになぁ…。
(彼女になりたいって言ったら…困るんだろうな)
「…何か、話せよ。調子狂う。」
「だ、だって、ゆきくんがすぐ会話終わらせちゃうんだもん。」
「じゃあ…何で、あんとき泣いてたの？伊沢さんに泣かされたんじゃないなら…というか、俺のせいだったの？」
あ、あの時のことか…。
確かにあれは、半分、ゆきくんのせいだ。もう半分は…何だろう？
「ゆきくんが、本当にあのままやめちゃうのかな…って。思ったら、何か、勝手に…」
「悪かったよ。でも、もう、大丈夫だから。Aさんがいる限りはね。」
「私がいる限りって…どういう意味？」
私がいると、頑張れるとか、そういうことかな…だったら、良いなぁ。
ゆきくんは、私を見てフッ、と微かに笑った。
(ずっと、そばにいたいなぁ…)
ゆきくんが、東大を卒業しても、番組から卒業しても…私は、ゆきくんのそばにいたい。
「Aさんの家、こっちだよね。」
「うん。」
「…送ってくから。てか、最初からその気だったけど。」
「ありがとう。」
「百円な。」
「えっ、お金取るの？」
思わずいつもより大きな声が出る。
ゆきくんは、ハハっ、と笑う。そんな笑顔見たら…許せちゃう。
「嘘だよ。」
「あっ、でも、ゆきくん、久しぶりに泊まってったら？ご飯ぐらい、食べてってよ。」
ダメかなぁ…。
ていうか、こんなことして、気持ちがバレたらどうしよう…。
「…そんな簡単に男誘ってんじゃねーよ。俺だから良いけど。」
「やっぱりダメ、だよね。ごめん、忘れて。」
「ダメじゃない。久しぶりに、Aさんのお母さんの手料理食べたい。」
「今は私の一人暮らしだもん。お母さんじゃなくて私の手料理だよ。」
そういえば、昔は、よくゆきくんもうちでご飯食べてたなぁ。あの頃はもう少し口数も多かった気がするんだけど…でも、本質的なところは何も変わってない。
「大丈夫かよ…腹壊したら俺困るんだけど。」
なんて言ってくるから、私はボスっと軽く叩いた。
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あいく-Q - 更新量が凄い…！続きを見られて嬉しいですが、あまり無理をしないでください！>_< あと、番外編の鶴skさんがめっちゃくちゃ好きです(実は最推しなんです…)。 (2020年5月31日 14時) (
レス) id: a3a0d25048 (このIDを非表示/違反報告)
Aoi(プロフ) - 水渚桃華さん» いえいえ(-´∀`-)こちらこそ、読んでくれてありがとうございます(*^^*) (2020年5月26日 8時) (レス) id: 1af304484f (このIDを非表示/違反報告)
水渚桃華 - 読ませていただきました！ドキドキして、面白かったです！これから２人は、どうなるか、楽しみです。更新頑張ってくださいね！イベント参加有難うございます。 (2020年5月25日 21時) (レス) id: 3a85905bbd (このIDを非表示/違反報告)
Aoi(プロフ) - あいく-Qさん» コメントありがとうございます(*^^*)更新頻度は遅くなったり早くなったりすると思いますが…最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2020年5月25日 21時) (レス) id: 1af304484f (このIDを非表示/違反報告)
あいく-Q - コメント失礼します。推しのジャスさんがメイン…という事で来ました！クールなジャスさんもまた良き…！今後の展開が楽しみです！更新、楽しみにしています！ (2020年5月25日 12時) (レス) id: a3a0d25048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aoi | 作成日時：2020年5月24日 21時
