番外編 trskから見たhys ページ49
「恋って何ですか？」
唐突にジャスコ林…こと林くんが言った言葉。
聞かれたのは水上で、思い切り噎せていた。よくそんなこと、真顔で言えるなぁ、と感心してしまう。
「お前…それガチ？よくそんな恥ずかしいこと言えるよな。」
「え、でも俺は純粋にそう思って…」
…林くんって、どんな生き方してきたんだろう。
別に男子校育ちなわけじゃないんだよね？というか、そうだったとしても、恋とは何か、なんて…この歳になって思うことじゃない気がする。
ここまで鈍感というか、恋に疎いと、上川さんが可哀想になってくる。
でも、俺からしたら、彼は上川さんが好きなんじゃないかと思うのだけど。じゃなかったら、あんな告白とも受け取れるような言葉言わないだろうし…。
「鶴崎さんはどう思いますか？」
「え、俺？」
「鶴崎さんは好きな人とかいないんですか？」
「…どストレートだね、林くんって。どうする？もし俺が上川さんを好きだったら。」
ちょっとカマをかけてみる。
まぁ、冗談だけど、上川さんのことは普通に嫌いじゃない。好きとかそういうわけでもない。
「…止める権利はありませんけど、でも…嫌です。」
そこまで言っといて、気付かないのか。ある意味すごい。
分かってんのかなー…何で嫌だと感じるのか、とか。
「じゃあ、林くんは、上川さんのこと好き？」
「鶴崎さんこそ、どストレートじゃないですか」
「林くんの場合遠回しに言ったら気付かないでしょ。」
「Aさんに対してのこの気持ちは、何なんだろう…。」
(えー…)
恋とか、そういうことだとは思わないの？まさか、自分の中でちゃんと恋について定義できるまで、気付けないとか？
なんて不器用な…。
「ジャスコー…難しく考えるなよ。そんなことやってる間に他の男に取られるよ？」
「…そう、ですね。」
「珍しく水上が良いこと言ってる。」
「お前ってサラッと失礼だよな。」
「え？事実だし。」
水上はニコっと笑う。その笑みが怖いけど。俺はそそっと林くんの背中に隠れるように彼の後ろに立つ。
「どうしたんですか？」
「林くん、水上から俺を助けて。水上の笑顔怖い。」
「…あぁ、でも俺を盾にされても困るんで。」
「ぶっ…鶴崎がジャスコに見捨てられてる。」
「林くんは酷いなぁ。上川さんだけじゃなくて俺にも優しさ分けて。」
そんな冗談を言いつつ、最近多くなった和やかな雰囲気に身を任せる。
林くんの角が取れたのは…他ならない、上川さんのおかげなんだろうな。
…個人的に、林くんが一番この東大王チームの中で不器用だと思う。分かんないけどね。
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あいく-Q - 更新量が凄い…！続きを見られて嬉しいですが、あまり無理をしないでください！>_< あと、番外編の鶴skさんがめっちゃくちゃ好きです(実は最推しなんです…)。 (2020年5月31日 14時) (
レス) id: a3a0d25048 (このIDを非表示/違反報告)
Aoi(プロフ) - 水渚桃華さん» いえいえ(-´∀`-)こちらこそ、読んでくれてありがとうございます(*^^*) (2020年5月26日 8時) (レス) id: 1af304484f (このIDを非表示/違反報告)
水渚桃華 - 読ませていただきました！ドキドキして、面白かったです！これから２人は、どうなるか、楽しみです。更新頑張ってくださいね！イベント参加有難うございます。 (2020年5月25日 21時) (レス) id: 3a85905bbd (このIDを非表示/違反報告)
Aoi(プロフ) - あいく-Qさん» コメントありがとうございます(*^^*)更新頻度は遅くなったり早くなったりすると思いますが…最後まで読んでいただけたら嬉しいです！ (2020年5月25日 21時) (レス) id: 1af304484f (このIDを非表示/違反報告)
あいく-Q - コメント失礼します。推しのジャスさんがメイン…という事で来ました！クールなジャスさんもまた良き…！今後の展開が楽しみです！更新、楽しみにしています！ (2020年5月25日 12時) (レス) id: a3a0d25048 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Aoi | 作成日時：2020年5月24日 21時
