中原中也の兄と拾われた子 【文豪ストレイドッグス】×【鬼滅の刃】

闇と光　第伍拾参話 ページ5

鬼舞辻とぶつかること数分。陽翔が魘夢の血鬼術に当てられて眠っている。


礼於｢チッ……おい、ベルフェゴール。お前ならまだ起き上がれるだろ｣


そう呼び掛けてみるが、怠惰の罪、元は眠りの悪魔であるベルフェゴールは寝ているようだ。

そんなとき、鬼舞辻がこんなことを言ってきた。


鬼舞辻｢貴様のこと、あちらの世界で少し調べさせてもらったぞ。お前とその弟、“人間ではない”らしいな｣


そのとき、記憶の隅にあった出来事が目を前に映し出される。


鬼舞辻｢研究施設で悪魔と既存の生物を組み合わせる研究過程で生まれた、“試作品・甲二五七番”。それが、お前なのだろう？中原礼於｣


悪寒が走った。こいつに自分のことが知られていることに対して。


鬼舞辻｢そして、またの名を______魔神サタン。憑依されているサタンと言うのは自分の分身体ということだ｣

礼於｢五月蝿いッ！！お前に関係ないだろ！！人の過去を詮索するな！！｣

鬼舞辻｢忘れたのか、お前は人間ではない。悪魔の王、サタンそのものなのだ｣


目の前が一気に暗くなった気がした。

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