中原中也の兄と拾われた子 【文豪ストレイドッグス】×【鬼滅の刃】

闇と光　第捌拾参話 ページ35

“本当の礼於”の姿を見て、A達は驚く。

一つ、心配というか、疑問がある。

ここに飛ばされた(・・・・・)事や、Aの事、炭治郎達の事を…覚えているのか。

次の瞬間、Aのその疑問は一気に解決された。


礼於「んでよォ、鬼舞辻ってどこにいんだァ？」

中也「それは俺達もまだ分からない」

太宰「でも礼於兄さんが元気でよかったよ」


礼於、中也、太宰の三人で何か話し始めた。

その中にAと炭治郎達の事があがったが、礼於は何も疑問に思わず話しを聞いていたのだから。


A「(…？！ち、近くに鬼がいる！！)」


辺りを見回すが、見えない。

…しかし、次の瞬間Aの目に鬼の姿が見えた。

その鬼は、“透明化”の異能を持っていた為見えなかったんだと気がつく。


A「…かーごめ かごめ かーごなかのとーりーは＿」


Aが無意識に民話［かごめかごめ］歌い出した瞬間、透明化の異能を持つ鬼が、“出入り口”がない鳥籠に閉じ込められる。


炭治郎は、驚いてその方向を見るが何もいない。

だが、彼は鼻がいいのでこの近辺に鬼がいる事は分かっていた。


A「___よーあーけーのばーんに つーるとかーめがつうべった」

「うしろのしょうーめんだぁーれ?」


Aがそう言って鬼がいる方向を振り返った瞬間、鬼の首が取れて紅い花(・・・)が咲いた。


鬼「な…んでに‥んげん…のこ…むすめが…“妖術”を…使ってんだ…？！」


チリとなり消えていった鬼。

その台詞にその場にいた人達は驚く。

鬼が言っていた台詞もそうだが、Aの目が真紅色に染まっていたからだ。

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