中原中也の兄と拾われた子 【文豪ストレイドッグス】×【鬼滅の刃】

闇と光　第質拾玖話 ページ31

一喝されたA。

焦っても、逆にミスや判断が出来なくなるだけで良いことがない。

…“冷静になれ”という事だろう。

…泣くな。

…我慢しろ。

この状況で一番すべき事。

Aは、太宰の顔を見てこう言った。


A「…わかった…頭を冷やしてくる…」


それしか無いだろう。

焦らず、深呼吸するのがいい。

Aは、屋敷に戻り今晩、言われた注意事項をメモに書いた。


A「(焦ったってどうしようもない。冷静になって色んなことを見ないとダメ。色んな本にもあった…)」


ポートマフィアで過ごした間に本を何冊も読んでいた。

その中には、戦の話もあったりしてAには難しい内容だった。

だが、勝敗の分かれ目となっていたのは、“どんな状況でも冷静さを失うかどうか”。

例え、戦上手とは言われた人達でも慌てて仕舞えば負けていた。

冷静さを失わないようにする。

それが、Aにはどうやら欠けていたようだ。


A「(どんな時でも“冷静になる”のがいい！)」

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