中原中也の兄と拾われた子 【文豪ストレイドッグス】×【鬼滅の刃】

闇と光　第質拾参話 ページ25

約5日間。

意識は取り戻したものの危険な状況。

…だけど、その期間が過ぎてもA達が知っている礼於ではなくなっている。


A「？！」


何かを感じたのか、慌てて飛び出してしまった。

それを炭治郎、善逸の二人が追いかけた。


A「(そんな…！！私が…無力過ぎるせいで…)」


誰も居なさそうな所で声を押し殺して溢れてくる涙を拭う。


炭治郎「A！」

A「た、炭治郎さん…」


遅れて善逸が来た。


善逸「だ、大丈夫？気持ちはわかるけど……泣いてても状況は変わるわけじゃないから……」

A「…泣いたって、どうしようもないのはわかっています…自分が何も出来なさ過ぎて、無力過ぎて…弱い存在で、何度頑張っても、結局守られるばかりで…！」


誰も守れない。

そんな泣いているAを見て、二人はこう言った。


炭治郎｢守られるのは俺達だってそうだよ。俺達も冨岡さんやしのぶさんに守られているんだ｣

善逸｢俺だってまだ炭治郎とか伊之助がいないと心配で仕方がないし、基本守られてばっかりだよ｣

炭治郎｢でも、善逸や伊之助が側に居てくれると安心するんだ。俺には頼れる仲間がいるって｣

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