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いつかの雨の日 -takuya.N- ページ4

今日の君の空は涙空。

ーーー

部活が終わって駅に向かう帰り道、
雨のバス停でただずむAちゃんを見つけた。


雨もしゃんしゃんでしゃっきから車ば見送るばかり。


何しよーと?風邪ひいてしまうとよ?


僕の傘にAちゃんば入れれば、
たまがった顔で僕ば見て軽う微笑んだばってん。
けど、雨で濡れてると思ってたそれが涙と分かったばい。


なしてかいつもこげん時に出会ってしまうね。


Aちゃんの涙ん理由は聞かんばい。
だって、遥輝も今日どこか不自然な気がしとったけん。


少し喋ろうか?
Aちゃんの涙が止まるまで。


終わった恋やて思うたとにAちゃんの涙ば見ると、
手を伸ばしとうなる。


後輩の大切な彼女なのに…


「ばり好いとー」なんて言えんばい。
Aちゃんの答え分かっとーけん。


もうじき遥輝が来る。
そん前に僕はバスに乗るばい。


2人ん姿ば見ると心が痛むけんね。


僕が拭いてやれんそん涙は、
遥輝の指で拭いてもらいんしゃい。


そして今度会った時は、
とびっきりの笑顔見せて。


僕が一瞬で恋に落ちてしもうた、
あん笑顔でまた僕に笑いかけて欲しか。




遥輝に向けられる笑顔と同じじゃなくてもよかけん…

誕生 -hayato.S-→←ビスケット -seiji.K.



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作者名:haru | 作成日時:2020年12月22日 0時

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