teddy bear (ページ26)

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笑顔 -haruki.N-. ページ26

夏の匂いは君の香り、
きっと、忘れない。

ーーー

遥輝と笑う毎日が短く感じたのは、
大切な時間だったからだと思う。

遥輝が悲しむ時の顔を思い出せないのは、
そんな時も君は私に笑顔をくれたからだね。

聞き分けのない私でごめんね？
そろそろ、彼を乗せる飛行機が、
ホラッ、翼を広げてそこまで来てる。

「来た。」

『…うん。』

もっと広い世界で笑うのが似合う君だから、
一時のさよならも我慢だと、
会えない日が日々、私を強くさせます。

私の隣で立ち上がる彼を見れば、
軽く微笑むだけ。

ねぇ、どうして微笑むことが出来るの？
2人で一緒にいられる時間はあと少しなんだよ？

「泣きそうな顔してるで。笑」

『だって…』

だって無理だよ。
本音を言えばずっと一緒にいたいもん。

遥輝の傍にいたいんだもん。

今の私はかなり矛盾してる。
野球してる姿が好きなクセに、
野球よりも私に夢中になって欲しいと、
訳の分からぬ事を考えてしまう。
だから、ワガママを言っちゃう前に早く行って。

遥輝が渡った大空には眩しい虹が架かる。
どんなに遠い場所でも笑う彼が見たいから、
いつかまた私の街で笑ってくれる日が来るまで、
少しだけバイバイ。

「さて、行くかっ!」

『次会うのは冬?』

「ん?笑どうかな?笑」

『え?…会えないの?』

「北海道に来る?今の生活捨てれる?」

『どう言う事?』

「捨てれるんなら、
俺と北海道で新生活はじめませんかー?笑」

2020年12月28日
待ち望んだ私の左指に愛が宿りました。