ヤンデレ少年に病まされた私 version.3 (ページ10)

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そのまま、包丁を彼の胸に刺そうとした。
そしたら、見たくもない映像が流れた。いや、endの代償みたいなもの。映画とかの世界の様なもの。

「橋本……。」

幸い、カーディガンから伸びた、その腕を切っただけだった。けど、それは、どうもこうも、私には非しかないのだ。

包丁が手から滑り落ち、橋本の腕を凝視した。

「ぃや……。」

気が動転した。四季も動転しているのか、そのまま動いてなかった。ただ、1人、動いた奴がいた。

そう……、

成澤だった。

「書記さん、可愛いね。もっと、血塗れにしてあげる。」

そのまま、気が動転して動けない私。
カッターが腹を抉った。抉ったよりは軽いのか、カーディガンが赤く染まった。

「痛い、痛い、痛い、痛い、痛い！！！」

痛くて、涙が溢れる。
そのまま、私は倒れた。意識はあって、ますます辛い。

痛い、痛すぎる。痛いって、痛いって、痛いって！！！！！痛い、痛い、痛い、痛い、痛い！！！！！

そのまま、苦しみもがいた。
椛の絨毯の上で倒れて、呻いていた。四季と橋本は私に駆け寄り、ただハンカチで血を拭いていた。

野球部がその騒動に気が付き走り寄ってくる。

こんなの……、ないよ……。
痛いけど、そんなの関係ない。これから、なんて、どうなるか、なんて……。