ヤンデレ少年に病まされた私 version.3 (ページ2)

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「嘘だ……。お祖父ちゃんが……。お祖父ちゃんが……。」

もう、訳がなんだか、わからない。
お祖父ちゃんに残された、お婆ちゃんの方が辛いのはわかっている。父方なので、お父さんの方が辛いのはわかっている。叔母達の方が辛いのはわかっている。義娘として、お母さんの方が辛いのはわかっている。

アイツのせいだ……。
きっと、アイツのせいだ……。
アイツがいるから、アイツがなにかしたんだ……。
理由なんてない。アイツのせいだ。アイツのセいだ。アイツのせイだ。アイツのせいだ。あイツノセイだ。アイツのセいダ。アいツノセイだ。

そのまんま、走って、家に戻った。
いや、更衣室まですっごく走って人なんてお構いなし、クララの衣装なんて投げ飛ばして泣きながら着替えて、電車に乗る間も泣きそうで腕にアザが出来るまで抓っていた。

病室に付いた時は、お祖父ちゃんがいたはずなのに、そこには冷え固まったモノがあった。どうしても、コレがお祖父ちゃんと思えなかった。きっと、人形だと、思うしかなかった。本当にモノだと思うんだって、小説とかの比喩表現じゃないんだって、本当に思った。

お祖父ちゃんは、肺炎、結核、肺ガン、老衰、等々の理由でなくなった。お祖父ちゃんの顔は、苦しそうに歪んで、固まっていた。

外はとても寒かった。