【アイドリッシュセブン】 【うたのプリンスさまっ】 TRIGGERのマネージャーは、元ST☆RISHのマネージャー…！？ Part2！！！

21話~3~ 天side ページ10

「もー！！
A遅いわ！！」


「姉鷺さん。
Aは女の子だから遅くて当然ですよ。」


「お腹空いたわ！！！」


ーー「ごめんなさいね、待たせて。」


「遅いわよ！！…って、A？」


「そうよ？」


赤いメガネを掛けて、髪をまとめたA。


いつものAじゃない… みたい。


「…天？
ぼーっとしてどうした？」


「なんでもない。…行こう。」


見とれてた…なんて言えない。


「もー！！
Aじゃないみたいだわ！！」


「あら、そう？
家だとこんな感じよ？
メガネないと見えないし。」


「美人のスッピンはいいわねぇ！」


「スッピンもなにも普段から大した化粧はしてないわよ。」


後ろからそんな会話が聞こえてくる。


「…楽。
Aのうなじばっかり見ないで。」


「見てねぇよ。」


見てたでしょ。

まったく…。


「…ねぇ、社長。
確か宴会場を取ったって言ってたわよね？」


「あぁ。
宴会場と言えるほど広い場所は必要ないが…それなりの場所は取ってある。」


「…お酒あり？」


「当たり前だ。」


「…やったわ…。」


Aを呑ませるとめんどくさいからやめてほしいんだけど。


なんだかんだ、話していたら着いた。


宴会場というより…普通の部屋なんだけど。



「…うわぁぁあ…美味しそう…。」


「ね、見てよA！
このエビ…動いてるわ！！！」


「ほんとねぇ…。…キモッ。」


なかなか豪勢な料理が並んでいた。


「お腹空いたわね…。」


「とりあえずビール飲みたいんだけど。」


「あら、A飲んじゃう？」


「当たり前でしょ。
お金だって事務所持ちなんだから…私のお財布からお金が飛ぶことは無い。
…したがって、飲み放題なのよ！」


お酒が飲めることが嬉しいのか、珍しくAのテンションが高い。


「ほら、天も楽も座りなさいな。」


綺麗に微笑むA。

Aはいつでも完璧な笑顔を見せてくれる。


「…そうだね…って、楽…邪魔なんだけど。」


当たり前のようにAの隣に座ってるし…。

Aの反対隣は姉鷺さん。


「姉鷺さん、どいて。」


「まぁ！！
天ったら酷いわ！！」


文句を言いながらも退いた。


「A…何してるの？」


「なにって…飲むのよ？」


天はダメだからね、と。

ビール瓶に口をつけた。

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