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31話~5~ 楽side ページ35

「がくっ…がく、がくっ…。」


「大丈夫だ。
ここにいる。」


俺の名を呼びながら、ぎゅっとジャケットを握りしめるA。


いつもより…小さく見えた。


「…ったく…天が一番先に飛び出しやがって…。」


一番、慎重にしようって言ってたやつが一番に飛び出した。


天らしくねぇな。



「…A…?
なにやってるの?
戻っておいで。
Aの居場所はボクの隣しかないんだから。
ボクの隣以外……認めない。」


男の声がした途端、Aの身体がガクガクと震えだした。

顔面蒼白。

その言葉が一番ふさわしい。


「ぁ……あ…。」


「…大丈夫だ。」


声にならない声を出してるAの手を握りしめる。


「…が、…く…。」


「ねぇ、そんなことよりも貴方…誰なんですか?
Aに何か用?」


「…TRIGGERの九条天…。」


「僕の名前を聞いてるわけじゃない。
貴方の名前を聞いている。」


「…怖いね、九条くん。
ボクは蓮井 鶺鴒(はすい せきれい)。
言うならば…Aの元カレ…かな。」


「元カレ…?」


Aの元カレ…?

A、付き合ってるやついたのか?



「…そんなに怖い顔しないでよ、九条くん。
高校時代の話だから。」


せせら笑いを浮かべてるお前の方がそうとう怖いぞ。


「…まぁ、でも…ボクは別れたつもりないんだけどね。
Aが勝手にボクから離れた。
…ねぇ、そうだよねA?」


「…違うっ…。
私、別れようって言った…。
セキレイ、だって…ー。」


「Aー?」


ぴたっと…Aの言葉が止まった。

こいつ…そうとうAにプレッシャーかけ続けたな。


「…殴り飛ばしてやる。」


「……!
がく、ダメ…。」


そっと、Aが俺を制した。


「…大丈夫。大丈夫だから。」


俺の手を掴みながら、男の方に視線を向けた。

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宮崎(プロフ) - アリアさん» 本当にありがとうございます!! (2016年3月28日 5時) (レス) id: 5efce25543 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - 宮崎さん» なんとかなりそうなら良かったです!分からなかったらまた聞いてくださいねっ!! (2016年3月28日 0時) (レス) id: a87fd7c231 (このIDを非表示/違反報告)
宮崎(プロフ) - アリアさん» 親切にありがとうございます!!!!なんとかなりそうです!! (2016年3月27日 22時) (レス) id: 5efce25543 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - 宮崎さん» 分からなかったら、作品探す風に…夢乃ふわりと検索してみてください!私も、夢乃さんのCSSが好きでよく使わせて貰っています!これも、夢乃さんのCSSですのでっ!! (2016年3月27日 22時) (レス) id: a87fd7c231 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - 宮崎さん» えーと…CSSと占ツク内で調べてみてください!CSSも作品の1つですので、小説見つける感じで簡単に見つかりますよ!!それで、調べてCSS配布とか書かれている作品が中にはあるんですけどその作品を開けば指示が乗っているのでそのままやっていけばいいですよ!! (2016年3月27日 22時) (レス) id: a87fd7c231 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリア | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年1月7日 22時

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