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31話~3~ ページ33

Aside



「Aー?
ボクの声聞こえてる?」


「き、こえて…る…。」


「あはは、うん。なら良かった。
ねぇA。
ボクがどんな思いでこの6年間過ごしてきたと思う?
Aに…ボクの想いが分かる?」


「…あれ、から…6年経ったわ…。
もう、終わり、なのよ…。」


「終わり?
あはは、A…何言ってるの?
ボクらに終わりなんてない。
永遠しか…ないんだ。」


「え、いえん…。」


彼の言葉が重くのしかかる。

いつも…そうだ。

重いことばかり言ってくる。


出会った時は…こんなんじゃなかったのにな…。



「ねぇ、A?
ボクの名前…呼んで?
綺麗な声で…その可愛い唇で…ボクの名前を紡いで?」


「…っ…。」


さらり…と私の唇をなぞる指先。

口が…開かない…。



「せ…、き…れ…。」


「ほら、しっかり呼んで?
Aボクの名前素敵だねって言ってくれてでしょ?
それからボク、この名前好きになったんだよ。」


「せき、れい…。」


「はい。合格。」


ご褒美だよ、とキスを落としてくる。


嬉しくもなにもない。


気持ち悪い…。


「セキレイだよ、A。
ボクの…愛しのA。」


「…セキレ、イ…。
私、もう貴方の、彼女じゃな…ー。」


「それ以上言うと…どうなるか分かってるよね?」


そっと当てられた…人差し指。


「…っ…。」


「A、ボクの名字覚えてる?
名前だけじゃなくて…。」


「蓮井…鶺鴒…。」


「正解。
さすがAだね。
ボクもAのことなら、なんでも覚えてるよ。
好きな食べ物、好きな音楽……1人の時何をするか…朝起きて必ずすること…。
忘れたことないんだから。」


「セキレイ…。
ごめ、ん…なさい…。」


「…なんで謝るの?
A?」



今なら、大丈、夫。

だいぶ…状況の、はあく…できた。

31話~4~→←31話~2~ 龍之介side



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宮崎(プロフ) - アリアさん» 本当にありがとうございます!! (2016年3月28日 5時) (レス) id: 5efce25543 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - 宮崎さん» なんとかなりそうなら良かったです!分からなかったらまた聞いてくださいねっ!! (2016年3月28日 0時) (レス) id: a87fd7c231 (このIDを非表示/違反報告)
宮崎(プロフ) - アリアさん» 親切にありがとうございます!!!!なんとかなりそうです!! (2016年3月27日 22時) (レス) id: 5efce25543 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - 宮崎さん» 分からなかったら、作品探す風に…夢乃ふわりと検索してみてください!私も、夢乃さんのCSSが好きでよく使わせて貰っています!これも、夢乃さんのCSSですのでっ!! (2016年3月27日 22時) (レス) id: a87fd7c231 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - 宮崎さん» えーと…CSSと占ツク内で調べてみてください!CSSも作品の1つですので、小説見つける感じで簡単に見つかりますよ!!それで、調べてCSS配布とか書かれている作品が中にはあるんですけどその作品を開けば指示が乗っているのでそのままやっていけばいいですよ!! (2016年3月27日 22時) (レス) id: a87fd7c231 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリア | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年1月7日 22時

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