【アイドリッシュセブン】 【うたのプリンスさまっ】 TRIGGERのマネージャーは、元ST☆RISHのマネージャー…！？ Part2！！！

30話 ページ30

Aside


相変わらず、飲んだ次の日は記憶がなくて。


「…はぁ…。」


私…変なことしてないわよね…？

今更不安になるとか…ないわ。


「今日は休みだし…寝てよ…。」


布団にもぞもぞと入り込む。


もうひと寝入り…と思ったのを、私の携帯が阻止してきた。


「…誰よ！…って、香織？」


…珍しいわね…こんな朝早くに…。



「もしもし、香織？」


『A！？今どこ！？』


「家だけど…。」


珍しく切羽詰った香織。

らしくないわね…。


『今日は家から出ないで！』


…は？



「どういうこと？」


『…あたしの会社に…あいつがきたの。
“Aはどこにいるの？”って…。』


…あいつ…。

予想はつく。

嫌なくらいに…予想が出来る。


だけど…。


「…あいつは父さんによって海外に飛ばされたはずよ。
今更…日本にいるなんておかしいわ。」


『…Aのために帰ってきたんじゃないの？
かれこれ…もう6年経ったし…。』


「だからこそ、忘れてもらわなきゃならないのよ。
…6年も経ったんだから。
時間が解決してくれることなのだから。」


『そんな悠長なこと言ってられる余裕ないでしょ！？
あいつが日本にいる限り…Aを見つけに来るに決まってる！』


「…香織。
私も、もう高校生じゃないのよ。
解決くらい出来るわ。
…あんた、今日仕事でしょ？
そろそろ切るわよ。」


それじゃあね、と一方的に切った。


…あいつが帰ってきてる。


それは…私の平凡な日常の終わりを知らせるものも変わらない。



「…これからは注意しないとね。」

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