25話~2~ 天side ページ20
ぶらぶらとAを待ちながら、歩いていたら。
Aと…あの作曲家の声がした。
「…泣きそう…。」
こちらから見えるAの顔は泣きそうな顔をしていた。
「…僕には、何も出来ない…。」
Aのために、何かしてあげたいのに。
何も出来ない。
ーー「…あの…！！」
「なに？」
一十木音也…だよね。
僕に声かけてくるなんて。
君から避けるために、あの部屋を出たというのに。
「Aさん、げ、元気にしてますか…？」
「は？」
「…あ、あああの！！
ごごごめんなさい！！
Aさんと会えたの…九条さんたちのおかげなんです！！」
「…どういうこと？」
意味が分かんないんだけど。
「Aさん…俺たちのマネージャー辞めてから、一切会いに来なくなったんです。
だけど。こうやって色々な場面で会えることが増えて…俺たちも嶺ちゃんたちも、嬉しくて…。」
「…そう。」
そうはにかむ一十木くん。
…あの子に似てるところがある…。
一十木くんはあの子じゃないのにね。
「…良かったね。
だけど、Aはうちのマネージャーだから。
…取らないでよ。」
「…いつかは…Aさんを返してもらいます！！！」
そう捨て台詞のように言うと、走り去って行った。
「…子どもと変わらないじゃないか。」
ST☆RISHのセンターは…思ったよりも子どもっぽいらしい。
…IDOLiSH7のセンターみたいに。
ーー「あら、天。」
「A。遅かったね。」
「話が長引いてね。」
僕の後ろから声をかけてきたA。
「…帰るわよ。…大丈夫？」
「大丈夫。」
Aは、僕の返答にふふっと微笑んだ。
「…そうだわ。
帰り際にケーキでも買って帰りましょうか。
マネージャーの奢りよ。」
「珍しいね。」
「…たまには良いかと思ってね。
楽とか龍くんとか喜んでくれると思うし。」
「…そうかもね。」
ここから出口まで近道があるのよ、と楽しそうに笑ったAについて行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宮崎(プロフ) - アリアさん» 本当にありがとうございます！！ (2016年3月28日 5時) (
レス) id: 5efce25543 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - 宮崎さん» なんとかなりそうなら良かったです！分からなかったらまた聞いてくださいねっ！！ (2016年3月28日 0時) (レス) id: a87fd7c231 (このIDを非表示/違反報告)
宮崎(プロフ) - アリアさん» 親切にありがとうございます!!!!なんとかなりそうです！！ (2016年3月27日 22時) (レス) id: 5efce25543 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - 宮崎さん» 分からなかったら、作品探す風に…夢乃ふわりと検索してみてください！私も、夢乃さんのCSSが好きでよく使わせて貰っています！これも、夢乃さんのCSSですのでっ！！ (2016年3月27日 22時) (レス) id: a87fd7c231 (このIDを非表示/違反報告)
アリア(プロフ) - 宮崎さん» えーと…CSSと占ツク内で調べてみてください！CSSも作品の1つですので、小説見つける感じで簡単に見つかりますよ！！それで、調べてCSS配布とか書かれている作品が中にはあるんですけどその作品を開けば指示が乗っているのでそのままやっていけばいいですよ！！ (2016年3月27日 22時) (レス) id: a87fd7c231 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
