【アイドリッシュセブン】 【うたのプリンスさまっ】 TRIGGERのマネージャーは、元ST☆RISHのマネージャー…！？ Part2！！！

25話 春歌side ページ19

「ーーとまぁ、こんな感じかしらね。」


Aさんは話を終えると、軽く微笑んだ。


やっぱり…素敵な人だと思った。

Aさんは自分を犠牲にしてまで…シャイニング事務所もAさんのお母さまのお墓も守った。


「…墓を守ることが、私に出来る唯一の親孝行だったってこともあるけどね。
母さんにやってあげられることの、数少ない1つだから。」


「Aさん…。」


「…だけど。
春ちゃんには、そういう理由はないでしょう？
どんな道でも選べるのよ。」


「…そう、ですね…。」


わたしには…選べる。

Aさんみたいに、こっちの道じゃなきゃダメって理由はないから。


「…わたし、シャイニング事務所にいたいです…。
作曲なんて…どこでも出来るけどっ…。
ここで…作曲したい…！
ここのシャイニング事務所の所属作曲家でいたいです！！」


自分の思いを口に出してみる。

わたしは…ここにいたい。

ST☆RISHもみんな…QUARTET NIGHTの先輩方…。

そして…Aさん…。

ここには…かけがえのないものがあるから…！！


「…春ちゃん。」


気がつくと、Aさんに抱きしめられていた。


「…春ちゃんはシャイニング事務所にいて。
ここで…ST☆RISHとQUARTET NIGHTのみんなを…私の代わりに支えてあげて。
…私にはできないから。」


悲しそうで…寂しそうなAさんの声がわたしの心に響いた。


「…任せて、ください。」


「…任せたわ……ありがとう…。」


Aさんは身体を離すと。


わたしに優しく笑いかけてくれた。

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