【アイドリッシュセブン】 【うたのプリンスさまっ】 TRIGGERのマネージャーは、元ST☆RISHのマネージャー…！？ Part2！！！

21話~4~ ページ11

それから…ホテルの人が料理を運びに来ても、ただAは飲み続けた。


「龍くーん！飲んでるー？」


「飲んでるよー！」


…酔うと面倒くさいAと龍。

楽は静かに飲んでるし…。


「てんはダメだからね〜！」


「分かってるよ。」


いつもなら見れない、無邪気な微笑み。

頬も紅くなってるし…。


「宗助はー？飲んでるー？」


「飲んでる。
…大丈夫か？」


「んー大丈夫ー！！」


「お前…それ早乙女も知ってるのか？
酔うと自分の娘が180°変わるって。」


「んーとね…。
父さんと飲み交わしたことないから分かんなーい！！
…あ、カオルー！
それちょーだい！！あ〜ん！！」


「こら、A！！
…仕方ないわね…ほら、あ〜ん。」


「おいしー！！
これなぁにー？」


「お刺身かしらね…？」


「てんも食べたー？」


「食べてない。
…A、あ〜んして。」


「ふぇ？
…仕方ないなぁ！！
てんくんは甘えん坊さんなんだからっ！！！
…はいっ、あ〜ん。」


ほ、ほんとにやるとは…。

酔っ払ってるAも悪くない。


「…ん、美味しい。」


「美味しいよね！！
…わっ！がくっ！！」


ぐいっとAを引っ張る楽。

小柄なAが楽の膝に乗って、腕の中にすっぽりと入る。


「がくー？
危ないでしょー？」


「お前は大人しくしてろ。」


「えー。」


不服そうに頬をふくらませるA。

そんなAに楽はお構い無し。


「A、僕の上においで。」


「わー！てーん！！」


「わっ…。」


飛びついてくるAが、あの子みたいで。

思わず…錯覚しそうになる。


「てん…いい匂いする…。」


「A…？」


幸せそうな顔をしながら…目をつぶった。

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