【歌い手】【そらる】 そらるさんの彼女は、普通のOLさんでした！！ Part2！！

38話 ページ31

「……だから、ごめんなさい。
紫月くんが私のことを好きでいてくれる以上に、私はそーさんが好きだから。」


「…答えは分かってましたから。
すみませんでした、Aさん。」


「あ、謝らないで…！
私も…その、返事が遅くなってごめんなさい…。」



数日後。


私は紫月くんにそう伝えた。


紫月くんも、すんなりと受け入れてくれて。


帰り際にはお互いに笑って帰った。



「そーさん…！」


「終わった？」


「うん！」



紫月くんと別れて、そーさんと待ち合わせをする。


しばらく、外回りが続いていた紫月くんと会うには休みの日を使うしかなかったから。


これから、そーさんとお出かけ。



「ちゃんと言った？」


「言ったよ！」


「えらいえらい。」


「わー！」



よしよしと頭を撫でられる。


嬉しいけど、ぼさぼさになっちゃう…。



「ほら、行こう。」


「うん！どこ行くの？」


「Aはどこ行きたい？」


「うーん…。
そーさんの行きたいところ！」


「じゃあ、CDショップ行ってもいい？
After the RainのCD見たい。」


「この前出したやつ？」


「そう。」


「あ、私買えてない！」


「サンプルあるから、いらなくない？」


「いる！」



忙しくて買えてなかったんだ…。


確かに、そーさんにサンプルが来てるけど…そーさんの一番のファンでいたいから。

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