【歌い手】【そらる】 そらるさんの彼女は、普通のOLさんでした！！ Part2！！

33話 ページ22

Aside



「A。」


「早坂さん！」



会議が終わったのか、企画部に帰ってきた早坂さんを声をかけられて思わず立ち上がった。



「大丈夫でしたか…！？」


「それは俺の台詞。
…お前こそ大丈夫か？」


「私は大丈夫ですけど…。
早坂さん、課長に目つけられたんじゃ…。」


「大丈夫だよ。
大事な後輩くらい守れなくて、何が上司だ。
それに、沖咲にも怒られる。」


「ふふっ…。」


「にしても…だ。
お前の彼氏だったとはなぁ…。」


「恥ずかしいですね。」



なんで早坂さん、すぐに分かったのかな。


まさか…私顔に出てたとか…！？


仕事に私情を挟んじゃダメなのに…。



「お前の彼氏が怒りに満ちた顔で課長睨んでたからなぁ…。
いくら俺でも、びびったよ。」


「え！？」



あのそーさんが…！？



「それだけ、お前のことが好きなんだろう。
…大事にしてやれよ。」



ーー「お前も私を大事にしろ、早坂。」



「お、沖咲！？」



バインダーで、早坂さんの頭を叩く沖咲さん。


びっくりした…。



「驚かせたかな、ごめんね。A。」


「だ、大丈夫です…。」


「痛いぞ、沖咲。」


「あらぁ、ごめんなさいね。
手が滑ったの。
…早坂、お前がAに言った言葉をそのまま、私はお前に返すぞ。」


「はぁ？」


「もう少し、私を大切にしろ。」



沖咲さんと、早坂さんのやり取りが面白くて。


思わず笑っちゃった。

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