【歌い手】【そらる】 そらるさんの彼女は、普通のOLさんでした！！ Part2！！

22話 ページ1

Aside



早坂さんに、家に寄ってもらって…無事に資料を手にすることが出来て。


取引もうまくいった。



「取引、上手くいったな。」


「はい！」


「企画部だからって、企画立てて終わりじゃない。
営業をやり遂げる事だってあるんだ。」


「…はい。」


「いい経験になったな。」


「早坂さんのお陰です。
…私ひとりじゃ……、」


「お前ならやれるよ。」


「わっ……。」



早坂さんの大きな手が私の頭を撫でた。


あったかくて、落ち着く。


…でも、そーさんの手の方が…落ち着ける。



「飯食ってくか？」


「そうですね…。」



ど、どうしよう…。


そーさんと食べたいんだけど……断るのも失礼かな…？


何の気なしに、スマホのディスプレイで時間の確認をしようとすると。



「……あ。」


「どうした？」


「や、やっぱりお家でゆっくりご飯にします！
友達が来るみたいで…。」


「分かった。
なら、家まで送るな。」


「すみません、ありがとうございます。」



制服のままだけど、まぁいいか。


よくあることだし。



それよりも…そーさんのチャットが気になる。



《定時で上がってきて。》



…そんなこと、いつもは言わないのに。

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