�将�. ページ16
事はあっさりと終わった。
フョードル・ドストエフスキーは捕まり、そろそろゴーゴリが来るだろう。
私は一つ、溜息をした。
「
扉を開ける音も無かったのに、何処からか軽快な声が聞こえる。
『ええと、ゴーゴリさんでしたっけ？オリガ・ドストエフスカヤです。どうぞ宜しく。』
私は特に驚かなかった。
「んふふ…存じ上げておりますよ…
『紅茶でも如何？丁度入っているんです。』
彼にとって私は人妻なのか…と考えると違和感しかない。
私は彼の否応も聞かずにカップに紅茶を注いだ。
『私の事、あの人から聴きましたか？』
「ドス君から？特に、奥さんとだけ。でも何と無く何かあった事は分かるよ。」
思わず彼がそう言ったから、私は仕方無く微笑んで問い出すしかなかった。
『何故？』
「ドス君、話したがらないんだもん。」
『私の事？隠す程の事でも無いんですけど…私ね、あの人に騙されて父親を殺されたんです。』
唯それだけの事。
案の定ゴーゴリは驚く様子も無く、紅茶を啜った。
『憎んで無いし恨んでません。』
愛しているかは謎だった。
一年前は好きだった。
「オリガさん、そろそろ行きましょうか。」
珍しく声を弾ませずに彼が言った。
それが私への労わりだとは思えなかった。
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呉 モヨ子 - chikazeさん» 格好良いっていうか、ドストに尽くす者同士ゴンチャロフさん可愛く見えてきます…笑 更新、頑張れるよう努力します。 (2018年3月11日 7時) (
レス) id: e69ac68703 (このIDを非表示/違反報告)
chikaze(プロフ) - ゴンチャロフさんンンンンン!! 地味に推しという事実。お互い更新頑張りましょう！ (2018年3月8日 21時) (レス) id: 16cd7bec21 (このIDを非表示/違反報告)
呉 モヨ子 - 無さん» はい、精進して参ります。 (2018年1月29日 7時) (レス) id: e69ac68703 (このIDを非表示/違反報告)
無 - いえいえ!作品も多いですし、忙しいこともあるでしょうから構いませんよ。更新ありがとうございます。 (2018年1月29日 0時) (レス) id: 61fbc426b8 (このIDを非表示/違反報告)
呉 モヨ子 - 無さん» 同志ですね！はい、更新頑張ります！本当にお待たせしてしますけど…応援有難う御座います！ (2018年1月27日 7時) (レス) id: e69ac68703 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：呉 モヨ子 | 作成日時：2017年8月1日 10時
