黄昏 ページ24
「お母さん。そちらでは雪は降っていますか？」
相変わらず人が寄ってこない自分の席。
ノートを開きながらそう小さく呟いた。
窓の外では真っ白な雪が降っている。
もうすぐで小学校生活も終わりを迎えてしまう。
「嫌だなぁ。」
中学校へ行けば部活は勿論吹奏楽部だ。
でも、まだここでいたい。
そんな複雑な感情が押し寄せてくる。
……ノートに貼っておいた一枚の紙切れを見る。
そこに書いてあるのは応援のメッセージだ。
琳桜にはお母さんの字にしか見えない。
否、お母さんの字なのだ。
その瞬間、意識は飛ぶ。
紅い紅い黄昏。
青い空は彼方へ沈んでいく。
あの電車の中で見たような紅い夕焼けだ。
それはやけに綺麗で、思わず魅とれてしまう程だった。
それが沈んだあとに暗闇がやってくる。
「私、これからどうしたら＿＿＿。」
酷く頭が痛い。
今すぐ倒れてしまいそうだ。
涼しく優しい風邪が吹く。
＿＿＿答えはノートの中＿＿＿
そう、思考が動いた。
なんだかとても身体が暖かい。
それはきっと、何かを乗り越えることができたから。
紅い黄昏が世界を包み込むなか、雪が降ってきた。
「お母さん、ありがとう。」
此処が何処なのかはわからない。
けれど、傍にお母さんが居た気がしたんだ。
やがて世界は暗転し、瞬きをするとそこはいつも通りの教室だった。
ノートをもう一度開くと、そこには。
[自信を持って、何にも怯まないこと。辛いときはまたおいで。]
あれは何だったのかわからない。
もしかしたら向こうの世界へ行ったのかもしれない。
でも、きっとお母さんと会えたんだ。
＿＿＿それだけが私に分かること。
言葉
忘れないで
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琳桜 - スモーキーさん» そしてスモーキーさん！病気、頑張って治してください！心の底から応援しております。こちらこそありがとうございました！ (2018年2月12日 22時) (
レス) id: b1db9d5830 (このIDを非表示/違反報告)
琳桜 - なつめ!さん» まずナツメちゃん！いつまでもその笑顔を絶やさないでね！また、お話出来るといいな。本当に、今までありがとう。 (2018年2月12日 22時) (レス) id: b1db9d5830 (このIDを非表示/違反報告)
琳桜 - 二人共コメントありがとう！最後まで待ってみたけれど他には来ないみたいだったから、物凄く遅くなったけど返信だよ。 (2018年2月12日 22時) (レス) id: b1db9d5830 (このIDを非表示/違反報告)
スモーキー - りんりんんんんんん(´；ω；｀)うん、身体に気をつける。ちゃんと病気治す。それが私とりんりんの約束♪ 大人になっても絶対忘れないよ。ありがとう！ (2017年11月6日 17時) (レス) id: 7d32524519 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ! - ほんまにありがとう。ありがとう。大好きやで。ほんまに大好き。りんりんずっと大好き。これから喋れないのはめちゃさみしいけど辛い時は戻ってこい！ウチが抱きしめたるから!! (2017年11月6日 14時) (レス) id: eb15b348f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琳桜 | 作成日時：2017年8月23日 9時
