☆２８☆〈貴女side〉 ページ29
おにぃ達テニス部を見に行かない条件として、まっすぐ帰ることを義務づけられていた。
まっすぐ帰れ。
休み時間のおにぃの真剣な顔を思い出した。
小学生みたいだなぁ…。
小学生…か。
「あ、幸村さんだー！」
ふわりと髪をゆらして、階段前に立っている、花園くれは
陰にいたから気づかなかった。
回れ右。
階段の前まで来たけど…
少し遠いけど…むこうから行こう…。
そう思い、進行方向を変えた。
「えー、やだなぁ…何で無視するのー」
腕を捕まれた。
結構強い力………。
「…えっと、花園さん…部活は？」
「部活ぅー！？あ！テニス部ね？ふふっ、用事があるから遅れますって言ったよ」
「用事…？」
「そう。貴女と話す用事だよ？…Aちゃん？」
階段の高い窓からさす夕日が、花園さん…くれはの顔を怪しく染める。
『あんたなんか、もともと友達でもないし？』
………あのときと一緒。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い…
「あっれぇ？Aちゃん、ふるえてるよ？大丈夫ー？」
腕をつかんだまま、私の顔をニヤニヤしながら覗く。
「教えてあげるね？あの机の中全部出したの…私だよ？」
「えっ…？」
「自演ってやつ？みんなバカすぎて面白いよ、スゴいねー！疑ってるのクラスで一人でしょ？そこでね、考えたの」
いやな予感がした。
とってもいやな予感……。
「…私が階段から落ちて、隣にAちゃんがいたら、どんな反応するだろ？」
「えっ…？」
いやな予感…確定。
「や、やめなよ…！」
「えー？そっちの方がおもしろいでしょー？スリル満点！ちょっと痛いけど！」
「そんなのダメだよ…」
飛び降りようとしているくれはの腕を思わずつかんだ。
「ダメ…絶対だめ！」
…飛び降りて、意識が戻った後のおにぃの悲しそうな顔を思い出した。
くれはにもしものことがあったらみんな悲しむ。
最悪…頭でも打ったりしたら……。
「はぁ！？何やってんのよ！放してよ！」
「そんなことしないで！みんなが悲しむだけだよ！」
「うっさい！あんたのきれい事ばっかなとこ大嫌い！放してよ！」
「イヤだ！！」
もみ合っていたところだった。
＿＿＿＿ガンッ
体が揺れた。
くれはをつかんでいた腕が離れる。
くれはがだんだん遠くなる。
…この感覚、知ってる
落ちてる…私。
＿＿＿ドサッ
いったぁ………
激痛と同時に周りが真っ白になった。
「」
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魔香乃☆うさぎ(プロフ) - やまねこ。さん» 有難う御座いました！赤也のイケメンぶり、ブンちゃんの本心に幸村のシスコンぶりを添えていざ！最終章！よろしくお願い致します！ (2015年8月23日 15時) (
レス) id: 9b7bd92801 (このIDを非表示/違反報告)
やまねこ。 - もう最高です！！1日で全部読んじゃいました！！ブン太の好感度が下がり赤也君達の好感度が超絶UPしましたwwwその2も今から読みますっ！本当に幸せなテニプリ夢小説を、ありがとうございました(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2014年7月31日 2時) (レス) id: c60524c98c (このIDを非表示/違反報告)
魔香乃☆うさぎ(プロフ) - 丸井ブンちゃんさん» ありがとうございます。憧れるなんてもったいなさすぎです((。もっとﾄﾞｷﾄﾞｷしていただけるよう頑張ります←パート２に入りました！これからもよろしくお願いします！！ (2014年6月6日 20時) (レス) id: 484a49bd95 (このIDを非表示/違反報告)
丸井ブンちゃん - この小説、読んでて凄くﾄﾞｷﾄﾞｷします！(色んな意味でw)こんな小説を書けるなんてめっちゃ憧れます！！続きも楽しみにしてます♪ (2014年6月6日 7時) (レス) id: 25e7a9f21c (このIDを非表示/違反報告)
魔香乃☆うさぎ(プロフ) - チーカマさん» ほんとですか！？やばっ…超絶うれしい…！頑張ります！！ (2014年6月6日 6時) (レス) id: 484a49bd95 (このIDを非表示/違反報告)
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