条野さん家の住み込みメイド３

２.水曜日の夜のメイドさん４ ページ6

PM12：35＿＿＿




やってしまった••••客を蹴ってしまった•••！？




でも、此れは正当防衛•••そう！正当防衛だ！！！



すると後ろからパチパチと拍手が鳴った。

「もうそのくらいで良いですよ。後は私に任せてください。」



その人は盲目の客だった。

だが、任せるって警察？？？


『えっと警察ですか？••••』

「まぁ、警察と言いますかね••••猟犬ですよ。」

『りょ、猟犬？！？！』

「え、気づかなかったのですか？！」




うん、だって猟犬の御用達の店だとしても猟犬がどう云うのかさっぱり分からないし。

「もしかして貴方、今迄私の事何だと思っていたのですか？」

『コスプレイヤーかと思っていました！』

「失礼を通り越して素直！！！」

『え、すみませんでした。』







なんかちょっと申し訳ないなぁ••••と思っていたら店長に拳骨を食らった。

『痛っ！』

「すみません、うちの店員が失礼な事を言ってしまい。
　お詫びで代金の支払いは結構ですので。本当にすみませんでした。」

『••••すみませんでした。』



すると盲目の人は「別にそんな気にしてないですよ(気にしてますけど)」と言って男を連れて行った。










そして私は店長からみっちり怒られた。

「別に笑う事は良いが、あまり客を怒らせるな！確かに客にも非があったが、
　お前も蹴った事で同罪だからな！分かったな！？」


『はい•••すみませんでした。』












＿＿＿＿＿＿＿＿＿

PM8：00＿＿＿



私が店員の服から私服に着替えている時、エプロンから紙が落ちた。


『？？何これ、名刺？•••』




落ちた紙を拾い上げ裏返すと、其処には




”特殊制圧作戦群・甲分隊所属 条野採菊”と書いてあり、しかもご丁寧に連絡先も書いてあった。





『•••••正式名称長すぎる。しかも何で私のポケットに？？？』









私はあれこれと考えたが、分からず終いだった。

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