火曜日の夜のメイドさん2 ページ17
PM8:25__
しばらく無言の空気が広がった。
え、ちょっと待って。条野さん、泥酔して同僚の人に送ってもらって来て、
私のメイド服姿をこの美形の人が見て、さっきからジッと見ていると•••。
•••飲み会なら夕飯を作る前に言えやゴラァ!!!
何人様に迷惑掛けてんの!?
するとさっきからジッと見ていた美形の人が条野をポイっと軽く棄てた。
条野さんは地面に衝突するのだが、起きる気配が全く無い。
『え??••••条野さん??』
そしてその美形の人は私の両手を包む様に握って来た。
『!?!?!(ゾクッ)』
何々?!ちょっと急に両手を包む様に握らんとって!
しかも顔が近いし貴方、美形という事自覚してます!?
「結婚してくれ。」
『ん??は???いや、何つった??』
「俺と結婚してくれ。」
『•••••••ファッ!!!!結婚?!?!いや、手順可笑し過ぎね?!』
ちょっと”え、モテ期?!”と思ったが、色々と手順が可笑しいぞオイ。
てか普通に人を軽く投げれるかよ!!
「可笑しい???好きな女性にはきちんと好意を表すものだと教わったから求婚している。
どこか可笑しい処があったか?」
『大有りだわ!!お前、脳味噌如何なっとんじゃ?!』
「脳味噌はシワが深ければ深い程脳の働きが良いと聞いた事がある。」
『そんなの聞いてねぇよ。てか”聞いた事がある”だから嘘の場合もあるだろうが。
てかいつまで手を握ってんだ。離しやがれ。』
「••••••やっぱり俺の家に来て働かないか?ついでに結婚してk」
『何でそうなんの?!てか結婚しねぇよ!確かに貴方は美形だと思いますけど、
私は中也が1番タイプなんで!』
するとその美形の人は一気にドス黒いオーラを全開放し出した。
そして私の両手を包む手の力も一気に強くなった。
『痛っ”!!!!』
「”中也”•••そいつの苗字は?住所は?見た目はどんな感じをしているんだ?」
すっごい食い気味で聞いてくるじゃん・・・
『絶対教えたら”中也暗殺計画”とかするつもりだろ!?
てかお前、ただのモブでしかない私に一目惚れとか単純すぎやしないか?!』
「そう、ですよ•••鐡腸さ•••ヒック•••Aさんは私の••••ヒック、住み込みメイド•••ヒェックなんですから•••ヒック」
条野さんは凄く酔いながらも、地面からヨロヨロと立ち上がってこちらに向かって来た。
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