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火曜日の昼のメイドさん2 ページ14

PM1:05__




『ハァ、ハァ•••やっと目の前まで来た•••』



私は今、猟犬の建物の前にいるのだが、警備とか厳重そうで下手したら殺されそうなので
如何したらこの弁当を届けれるのか悩んでいる。


すると、猟犬の建物の裏側に人が入れそうな道があったので、其処から行けば届けれると思い、
急いでその暗い道に入って行った。



______


PM1:25



条野side


やっぱり来ないですか•••まぁ、昨日あんな事をしたのですから当然ですよね。
仕方ない、喫茶店にでも行きますか。

そして私が喫茶店に向かうその時だった。


外からズザァァァァ!!!!!!という音がした。


「?!!何ですかあの音は•••」


そして私が窓を開けると其処には___








『条野様、弁当忘れてますよ!!!!!何してるんですか?!
 弁当を食べないで力が出なくなっては大変ですし、弁当が勿体無いので食べてください!!!!』





頬や腕などに擦り傷があるAさんがなんと届けに来てくれていた。
が、今私は届けに来てくれた方ではなく、言葉の方に思考が行ってしまっている。



”力が出なくなっては大変ですし”、”弁当が勿体無いので食べてください”

カタカタ•••変換、変換••••


”力が出なくなっては心配しますし”、”弁当を食べて欲しいです”


変換、変換••••

”力が出なくなっては私が物凄く心配しますし、作った私の弁当を食べて欲しいので食べてください!!!!”



チリーン!!変換完了__


•••••••••つまりAさんは私の事を心配して届けに来てくれた、そう云う事ですねッ•••!!
(本人は口から”はい、そうです”とは言っていない。彼の勝手な解釈である。 ••••間違ってはいないが。)



しかしわざわざそう言わないで遠回しで言うとは何て愛らしいのでしょう•••!!!!

これが”ツンデレ”と云うものなのでしょうか?•••••
しかし、この様な可愛い生物を野放しにしておけば、どっかのド変態が攫っても可笑しくない。




一層の事、攫われてもすぐ駆け付けれるようにGPSでも付けておきましょうか•••




「届けに来てくださりありがとうございますAさん。次は気をつけますね。(ニッコリ)」


『弁当が勿体無いから持ってきただけです。•••って私は戻ります。見つかったら殺されるので。』





そう云うとAさんは屋根渡りをしてあっという間に姿を消して帰ってしまった。

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作者名:マカロン | 作者ホームページ:マカロン  
作成日時:2023年3月17日 21時

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