条野さん家の住み込みメイド２

２.火曜日の夜のメイドさん ページ34

PM6：30＿＿






「Aさん、この唐揚げはずっと揚げとけば良いのですか？」

『そんな事したら焦げますよ？！てかもう上げてください！！」



「え？あ、まだ揚げておくんですね。」

『は？？？
　いや、条野様？唐揚げを油から引けって意味なんですが。』




「え？？？そうだったんですか？？」

『そうですよ！！！』






今、キッチンで条野さんと一緒に夕飯を作っている。


だが、この人は唐揚げの揚げ方を分からないでずっと揚げようとしていた。



「•••あーn」

『何摘み食いしようとしとんじゃテメェ。』



グイッと耳を引っ張る。

「•••すみませんでした。」


『はぁ•••。』





相変わらず条野さんは、変態だし、摘み食いはするし、家を壊しかけるし。

全く••••



『困ったご主人様ですね。』

「•••もう一度縛られたいのですね？(ﾆｯｺﾘ)」

『いえ！そんな事はありません！！大変失礼致しました！！！』




危ねぇ。また縛りプレイなんてヤダわ。





『そう云えば条野様、夕飯を食べる時に何で私もお花見に行く事になったか言ってくださいね？
　説明も無しに私は行きませんから。』




「はい、夕飯を食べる時に言います。」







条野さんは唐揚げをタワーの様に盛り付けながら言った。




•••ん？タワー！！？



『タワーみたいに盛り付けんな！！』



私は条野さんの足をガッツリと踏んだ。

「い”ｯ!!!!」


条野さんは菜箸を落とした。
















＿＿＿＿結局、唐揚げはタワーの盛り付けとなってしまっていた。

２.火曜日の夜のメイドさん２→←２.火曜日の昼のメイドさん４

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す